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 5月14日に公開された映画『世界から猫が消えたなら』の主題歌でデビューした新人シンガー・HARUHI。主演の佐藤健も「すごくキレイな声。特別な才能の持ち主だと思います」と唸るほどの歌唱力だ。

「出演している宮崎あおいさんも“耳にも心にも気持ちのいい声”と絶賛しています。彼女は新人とは思えないほどのすさまじい表現力の持ち主。男性とも女性ともとれる声質で、年代も感じさせない。その実力に魅了される人も多いのです」(音楽誌ライター)

 彼女のデビューシングルでプロデュースを手がけたのは小林武史。My Little LoverやMr. Children、一青窈などを手がけた、言わずと知れた名プロデューサーだ。主題歌に抜擢された理由のひとつは彼の推薦だった。

「2年前に『せか猫』の主題歌の候補として、小林さんが最初に挙げたのが、HARUHIさんの曲。その声に衝撃を受けた原作者も監督も、ほかの方では考えられなかったそうです」(制作会社関係者)

 当時15歳だった無名の少女を見いだした小林だが、実はHARUHIとの間には知られざる秘密があった。

「HARUHIさんは、小林さんと(My Little Loverの)akkoさんの娘さんなんです。バツグンの音楽センスもふたりから受け継いだものでしょう。実は、彼女のお姉さんも今年の3月にデビューしているんです」(前出・音楽誌ライター)

 姉は『anderlust』という、マイラバと同様に男女2人のユニットを組む越野アンナ。'14年に女性向けファッション雑誌『NYLON JAPAN』とソニーミュージックによって開催されたオーディションをきっかけに、シンガー・ソングライターとして活動をスタートした。

「その後、ベーシスト兼アレンジャーの西塚慎吾さんと出会い、ユニットを結成。越野さんもHARUHIさんと同様、多部未華子さんの主演映画『あやしい彼女』の主題歌『帰り道』でデビューしました。この曲もまた、小林さんのプロデュースなんです」(前出・音楽誌ライター)

 くしくも、小林がマイラバをプロデュースしたときのように、男女ユニットでデビュー。その柔らかな歌声は、akkoを彷彿とさせる。

「ふたりは'99年に結婚しましたが“音楽性の隔たり”を理由に'08年に離婚。元妻と同じセンスを持ったふたりの娘に対して、小林さんもプロデュースに余念がありません」(レコード会社関係者)

 そんな親子は楽曲をともに制作することもあるが、

「尊敬するプロデューサーのひとり。天才なんだなって肌で感じました」(越野アンナ)

「いただいた歌詞があまり好きじゃなくて(笑)」(HARUHI)

 あくまでプロデューサーとシンガーとして対峙し、切磋琢磨している。