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高校同期会二次会でカラオケを歌う桜井氏とツーショットで並んだ立川談之助

 都知事候補の最右翼とされるも「家族に迷惑をかけたくない」と出馬を固辞した桜井俊氏。元官僚トップでありながら50年来の友人いわく「いいやつ」の彼だが、やはり長男の翔に対しては厳しく、跡継ぎとして大きな期待を寄せていた。

「今年で62歳。額は広くなりましたけれど(笑)、学生時代は長髪で気取ったメガネをかけていてね。翔さんは170センチくらいでしょう。おとっつぁんは175センチはあって、アイドルか役者にしてもいいくらいのイケメンでした。クラブ活動ではサッカーだったかラグビーをやっていて、さらに育ちもいい。そりゃあモテましたわ」

 そう話すのは落語家の立川談之助。彼が話す「翔さん」とは『嵐』の櫻井翔で、「おとっつぁん」とは翔の父で、この数週間、都知事候補として世間をにぎわせた前総務省事務次官の桜井俊氏。

 談之助と桜井氏は小中高校の同級生で、現在も年に1、2回は顔を合わせる50年来の友人だ。

 残念ながら当の桜井氏は都知事選への出馬を固辞、自民党都議連も要請を断念したことから事実上、桜井都知事の誕生はなくなった。談之助いわく、今後はというと……。

「今年の正月には“カミさんと海外旅行にでも行こうかな”みたいな話はしていたんですよ。せがれさんから別荘をプレゼントされているみたいですし、そこでのんびり過ごしたいのでしょう。あとは“ジャズバーでもやって、ピアノを弾こうかな”って。そんな退官後の人生設計をしていたような話は聞いていました。もしもこれが1年後、選挙が1年後だったら、(都知事選出馬の)話は変わっていたかもしれない」(談之助)

 辞退理由を「家族に迷惑をかけたくない」と話していた桜井氏。もしかしたらアイドルであり、公平にニュースを報じる立場にあるキャスターとしての息子、翔への気遣いでもあったかもしれない。

■「やめて戻ってくるだろう」と思っていた

 しかし桜井氏は、13歳にしてジャニーズ事務所に入った長男の芸能活動をもとより容認していたワケではない。群馬県有数の進学校から東京大学を経て旧郵政省へ入省、エリート中のエリートコースを歩んだ彼にとって、将来を期待した翔の行動は理解できないものだったのかもしれない。

「えらい困っていましたよ(笑)。翔さんは親に内緒でオーディションを受けて、事後承諾みたいな感じで勝手にジャニーズに入ってしまったらしくて。

 嵐としてデビューして、かなり売れていたころだと思うんですけど、そのときでもぼやいていましたよ。当人としては翔さんを外交官とかそっちのほうに就くように、慶應幼稚舎に入れさせたわけだからね」(談之助)