小沢は自らのウェブサイトで、妻との仕事について語っていたことがある。

《僕らの場合は夫婦ですし、自分らで手を動かして作業をしますから、打ち合わせとメールのやりとりで進行するやり方ではありません。着想から作業まで、ひふみよ以来デザイン面で皆さんに見てきて頂いているものは、僕らが日常でしている息そのものです》

 『ひふみよ』というのは'10年に開催された全国ツアーコンサートのこと。共同作業を通じて愛を育み、'13年には長男の凜音クンが誕生した。'14年に『笑っていいとも!』(フジテレビ系)に出演した際には一緒にタモリの楽屋へ。

「16年ぶりのテレビ出演で、昔から小沢のファンだったタモリさんは“息子がかわいいんだよ!”と感慨深げ。オザケンに似ていると話していましたよ」(テレビ誌ライター)

 6月21日に行われた金沢でのライブにも、小沢は息子を連れていったらしい。

「ライブが終わるときに息子さんが一瞬出てきて、小沢さんと舞台上からはけていったんです。MCでは息子のことを“りーりー”と呼んでいて、息子自身も自分のことを“りーりー”と呼ぶようになったとうれしそうに話していました。息子が『ドラえもん』に興味を持っているので『ドラえもんミュージアム』に行きたいとも。完全に親バカでした(笑)」(前出・ファン)

 渋谷系王子も、今やすっかりお父さんモード。コンサートで披露された新曲の中にも、息子への視線が感じられる詞が見受けられたという。

「小沢の歌詞は“文学的”と評されることが多かったんですが、今回の新曲はちょっと雰囲気が変わりましたね。

 “晩ごはんのあとパパが散歩に行こうって言い出すと”“本当に誕生するのはパパとママの方で 少年と少女の存在はベイビーたちが続けていくよ”“子どもの頃に見た幻だと大人になった君は思うかな?”なんてフレーズは、以前にはなかったものです。かつては“君と僕”、つまり自分と恋人をモチーフにしたラブソングがほとんどでしたからね」(前出・音楽ライター)