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 お互い“たくみん”“先生”と呼び合い、終始なごやかな雰囲気の綾瀬はるか斎藤工

綾瀬「たくみん! こんなに近いと、頭突きしたくなっちゃうよ!」

斎藤「頭突きはやめてください(笑)。こうやって衝撃的なことを突然言うんですよ、“先生”は」

 顔をググッと近づけての表紙撮影も、緊張どころか現場には笑い声が絶えない。

斎藤「綾瀬さんのことは先生と呼ばせていただいています。僕は“秘書”のようなもので、自由な先生をサポートしている感じです(笑)」

 そんなふたりが出演する映画『高台家の人々』(全国東宝系にて公開中)は、綾瀬が演じる妄想が大好きなOL・木絵と、斎藤が演じる名家の御曹司で人の心が読める“テレパス”の光正が恋に落ちる妄想炸裂ラブコメ。

 実は綾瀬主演の大河ドラマ『八重の桜』でワンシーンだけ共演していたというふたり。今回ガッツリ共演してみて、改めてお互いの印象は?

斎藤「僕を含め共演者、スタッフの方など分け隔てなく仲間として接してくださって。いろんな方とコミュニケーションをとって、それでいてほがらか。しかもそれが“計算”ではなく、自然体なんです」

綾瀬「自然というか、気分で生きているんです(笑)」

斎藤「とにかく裏表がないので信用できます。大事な暗証番号を伝えてもいいくらい(笑)」

綾瀬「斎藤さんの印象は……う~ん。あ、まず声がいいですよね!」

斎藤「もういいよ、無理しなくて(笑)。1個出してくれたらそれで十分!」

 今回の映画は“妄想”がテーマ。最近した妄想は?

綾瀬「私は、今住んでいるマンションで柴犬を飼うとどうなるかとか考えています(笑)」

斎藤「現実的! 僕は……頭の中ですぐ人を全裸にしちゃう」

綾瀬「ひどいなぁ、もう! こうやって普段はいつもふざけているんです。演技をしているときのほうが本当の斎藤さんが見えるというか、本質が出ている気がします(笑)」

 では、もし異性の心が読めたら……?

斎藤「怖くてのぞけない! 男もそうですけど、異性の前では話せないことってあるんですよ。女性同士のそういう話は、知りたくないな」

綾瀬「私は全部知りたいタイプかも! 全部知って、ちょっとでも計算高い人だったら“無理”ってなる(笑)」

 人気者のふたりだけあって、綾瀬は昨日も明日も地方での仕事とハードスケジュール。一方の斎藤も今後、年内だけでも出演映画が数本控えるなど多忙な日々を送っている。

 そんなに忙しくて、朝はちゃんと起きられている?

斎藤「僕は朝が苦手なんです。目覚まし時計をかけても、いつの間にか止めてしまっています……」

綾瀬「私もどっちかといえば苦手かな。でも、朝ごはんはキッチリ食べる派です!」

 ちなみに今朝は、何食べた?

綾瀬「いっぱい食べましたよ! おにぎりとサンドイッチとパンケーキとバナナジュースとオレンジジュース!」

斎藤「その後、ここに来てからもブドウジュース飲んで、天むすも食べていたでしょ。しかも、ひと口で食べようとしてむせそうになっていた(笑)」

綾瀬「たくみんは? 食べないの?」

斎藤「僕は普段から朝は食べない派です。しかも自分の身体を知りたくて今は飢餓状態に挑戦中。飢餓状態になるとクリアになるというか、身も心もスッキリするんです」

綾瀬「ね~ね~、本当に変わっているよね。自分にストイック! 私はだいたい食べすぎて反省している(笑)」

 何かスタイルを保つためにやっていることは?

綾瀬「う~ん。腹筋がしたい」

斎藤「えっ、したい? 願望じゃん(笑)。みなさん、先生はこのようにポジティブな願望を抱くことで、美貌を保っているそうです!」

映画『高台家の人々』

 大人気コミックの実写映画化。口下手で不器用なOL・木絵(綾瀬はるか)の趣味は“妄想”をすること。そんな彼女の勤務先に、名家“高台家”の長男・光正(斎藤工)が転勤してくる。さっそく光正への妄想を膨らませる木絵だったが、その心の中は光正に読み取られていて……。

撮影/廣瀬靖士