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 放送中のドラマ『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系・日曜夜10時30分~)で、食品メーカー勤務の主人公・坂間(岡田将生)を悩ませる後輩・山岸ひろむを演じる太賀(23)。

「友達からは会うたびに、“お前キライだわ~”って言われました。ここまでのヒール(悪役)を演じることはあまりなかったので、振り切るって意味では演じていて気持ちよかったです」

 飲み会の誘いを“ダルい”と断ったり、発注ミスをしてもヘラヘラしていたり、注意されればすぐにパワハラで訴えるなど、序盤から強烈な“ゆとりモンスター”としてドラマを盛り上げた。

「演じ方についてはいろいろ考えました。人をイラつかせる方法を自分なりに分析して、セリフの言い方ひとつにしてもいろんなパターンを用意したり。見ている人たちに“ムカつく”と思ってもらえたらうれしいです(笑)」

 脚本家・宮藤官九郎のドラマに出演するのは『あまちゃん』に引き続き2作目で、クドカン作品の一部になれてうれしいと表情を緩ませる。中でも、『木更津キャッツアイ』『マンハッタンラブストーリー』はDVDボックスを買うほど大好きで役者を目指すきっかけにもなった。

 事務所の先輩でもある岡田将生との関係を聞いてみた。

「出会ったころは中学生と高校生。タメ口で話していた生意気な僕に、岡田さんはいつもちゃんと先輩でいてくれました。ドラマの中でも、どんな球を投げても響かなかった“ゆとりモンスター”に、最後は先輩の思いが伝わっているように映ればいいなと思います」

 今後、チャレンジしたい役は? 「『キッズ・リターン』('96年公開映画)みたいな、ボクシングものをやってみたいです。己の拳のみで大金を稼いで何十万人もの人を熱狂させる、その姿に心動かされることが僕自身すごく多いので」

撮影/佐藤靖彦