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 2010年『ミスセブンティーン』でグランプリを獲得。その後は、女優としてドラマに映画と活躍の場を広げるなど、今年、ブレイク必至の注目女優・森川葵。

「最初のころはうまくいかなかったり、楽しく思えない時期もありました。でも、最近21歳になって、現場にいるのがすごく楽しいし、いろんなこともできるし、少し怒られたりもするけど、私、生きているなって。ふと、そう思えるようになりました」

 そんな彼女の素の一面を聞いてみると?

「性格はマイペースです。例えば、友達からも“遊びたいときは連絡くれるけど、誘っても遊んでくれないよね”って言われたり。気分屋のネコみたいですね(笑)。あとは、甘いものが大好き! 現場にある差し入れとかついついつまんでしまいます。正直やめたいんですがやめられず、ごはんを控えたりして調整しています(笑)」

 森川は現在、『遺産相続弁護士 柿崎真一』(日本テレビ系 木曜夜11時59分)で弁護士の丸井華を熱演中。三上博史演じる上司の柿崎真一とともに、遺産相続を巡る骨肉の争いをちょっとグレーに、予想もつかない形で決着させていく。

「華はお金のためなら柿崎先生も裏切っちゃう、少し小悪魔っぽい要素を持った新米弁護士です。主演の三上さんはすごく優しい方。朝、私がメイク中で三上さんが現場にいらっしゃったのに気づかないときがあったんです。そうしたら、後ろから頭をポンって叩いて挨拶してくださったり。気さくに接してくださるので、緊張もやわらぐし助かっています」

 ちなみに、もしも遺産がもらえるとしたら何が欲しい?

「旅行券。ちょっと遺産とは違うかもしれませんが(笑)。私、ベルギーに行ってみたいんです。ディーン(・フジオカ)さんと共演した映画『Dance!Dance!Dance!』の脚本家がベルギーの方で、そのときに興味を持っていろいろ調べたんです。一番の目的は本場のベルギーワッフルを食べること。またスイーツですが(笑)、憧れます!」

 女優のみならず、4月からは笑福亭鶴瓶がMCを務める『A-Studio』の8代目アシスタントを担当している。

「鶴瓶さんがゲストの方と話されている隙間を見つけて、どんどん入っていかないとしゃべるタイミングが正直ないんです。でも、鶴瓶さんが優しくて、“なっ”て私にお話を振ってくださるので、そこでなんとかしゃべろうと頑張っています。いろんなお話が聞けるし、自分の言葉でしゃべれるのはバラエティーでしかできないので、とても勉強になります」

 同世代の役者たちの活躍に刺激を受ける中で、最近ある目標を見つけたと語る。

「『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』で共演させていただいた(有村)架純ちゃんが来春の朝ドラのヒロインに決まって、(高畑)充希ちゃんも『とと姉ちゃん』に出演中。

 仲よくさせていただいている方たちがヒロインを務めるというのは刺激を受けますよね。半年以上も撮影が続くし、大変というお話も聞きますが、私もいつかは挑戦してみたいです!」

●森川葵のここがスゴイ

 2012年、女優デビュー。同年7月『スプラウト』では初連ドラでヒロインに抜擢。2015年『テディ・ゴー!』で連ドラ初主演を務めるなど、今勢いのある女優・森川。その魅力は卓越した演技力と役作り。

 映画『チョコリエッタ』では、肩まであった髪をバッサリ切って丸刈りにし、危うさと愛らしさを持った少女に。映画『おんなのこきらい』ではエクステでロングヘアに変身し、過食症のOLを見事に演じるなどその振り幅は広く、いくつもの難役を好演している(ちなみにこの映画は2作品とも主演)。

撮影/伊藤和幸