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 不倫問題に揺れるゲスの極み乙女。のボーカル・川谷絵音とベッキー。川谷は2015年夏に一般女性と結婚。その事実を隠し、ベッキーとの不倫愛を結んだという。しかも川谷は両親にも結婚の事実を隠していたとも伝えられ物議を醸した。

 昨今、親とのコミュニケーションをとらない大人が増えていると言われている。その実態、原因に迫る。

 妻がいるにもかかわらず親に不倫相手を紹介する。または結婚相手を紹介しない……。なかなかに“ゲスな”行為に感じられるが、このように結婚が契機となって、親子関係が断絶するケースは少なくないという。

「大人の親子関係の相談の多くは、結婚・出産といった人生の一大イベントにかかわっていることが多いです。幼少期からの親に対する不満や抑圧が、積もり積もって、結婚・出産をきっかけに明るみに出る。そこでもう我慢できないと、相談に来られます。

 いちばん多い相談は、結婚したいけど、親が認めてくれないというものですが、親子関係が破綻してしまっている方は“親に結婚を伝えない”という結論を出す方が多いです」(大人の親子関係に詳しいカウンセラーの川島崇照さん)

 また、本来なら晴れやかな結婚の舞台をプロデュースするブライダル関係者は、親子関係のもつれによる結婚式の“修羅場”を目撃することが少なくない。

「友人のみの小規模なウエディングパーティーを予定していたカップルがいらっしゃったのですが、当日、参加者の親から新婦の親に結婚の事実が伝わってしまい、会場に新婦の両親が乗り込んできた。

 パーティーに出席していた友人たちは当然、親は知っているものだと思っていたので、ア然。新婦は父親に、映画の『卒業』みたいに連れ去られてしまいました……」(都内ウエディング業者)

 また、両親に結婚を伝えたが、断固として認められなかったケースも。

「家柄が気に入らないと、新郎の家が新婦との結婚を許してくれなかった。新郎父は一切話を聞いてくれず、新郎母は新婦に“アンタと結婚したら息子が不幸になる”という手紙を出し続けていました。

 新郎は親との板挟みで頼りにならず、僕がずっと相談されていたんですが、正直どうすることもできないので……。式は前日にキャンセルになりました」(別のブライダル業者)

 川谷とベッキーの件では、なぜベッキーを両親の住む実家に連れて帰ったのか、疑問が残る。だが、実家に帰ったことからも、川谷の親子関係は断絶していたわけではないようだ。

 では、実際に結婚したことを両親に教えないで生活している子どもの側には、どんな理由があるのだろうか?

「本当の理由は、本人でないとわかりませんが、隠す心理として考えられることは、親に否定・批判されるかもしれないという意識があるのではないでしょうか。

 その発想の根底にあるものは、幼少期から親が“ありのままの自分”を認めてくれず、親が認めるものしか認められなかったのでは。もちろん想像の範囲でしかありませんが」(川島さん)