筋肉量や体脂肪率が計測できる『体組成計』は、タニタ、パナソニック、オムロンなど家電メーカーや計測機器メーカーから発売されている。最近はスマホと連動してデータ管理がしやすい機種も。体組成計を開発・販売しているタニタに、その仕組みを聞いてみた。

「体組成計とは身体に微弱な電流を流すことで、脂肪の量や筋肉の量をはかることができる計測器です」(開発部の内山朋香さん)

 脂肪は電気をほとんど通さないが、筋肉は電気を通しやすいという特性がある。これを利用したのが体組成計の仕組みなのだ。

「タニタの体組成計は、体重を支える脚の筋肉量がどれくらいあるかというのを『脚点』という数値で示しています。その数値が標準範囲にあるのか、というのも色分けして、ひと目でわかるような機種もあります」

 和田先生によれば、

「隠れメタボ予防には、有酸素運動よりも筋トレがおすすめです。流行りのウォーキングは心肺機能を向上させますが、筋肉量を増やすには筋トレのほうがいいでしょう」

 筋トレの中でも、特におすすめなのはスクワット。

「人間の筋肉は、おヘソの下から脚にかけて多く存在しています。腹筋と脚の筋肉の両方を使うスクワットは、筋肉量を増やすのにいちばん適しています」(和田先生)

 故・森光子さんが亡くなる直前までスクワットをしていたのは有名。90歳まで舞台に立っていた森さんが行っていたということは、ホントに身体にいいのかも?

「高齢や体力がない人は、イスに座った状態から、腰を浮かせるだけの動作でもいいですよ。これもつらい人は、テーブルに手を置いて腰を浮かしましょう」(和田先生)

 5~6回をワンセットにして1日3回行うといいそうだ。

「机などに手を置いて、片脚立ちになる動きもおすすめです。これを1日3回、左右の足で1分ずつ行いましょう」(和田先生)