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写真提供/JR西日本

 景色や駅弁を楽しむのが主流だった列車の旅に、新しい魅力を備えたのが、イベント列車。趣向を凝らした車内で、各地ならではのイベントや特産物を味わえると大人気。

 そこで芸能界有数の鉄道好き(撮り鉄・乗り鉄)としても知られている演歌歌手・徳永ゆうきさんにナビゲートしてもらった。

【いすみ鉄道】レストラン・キハ(千葉県)

 千葉・房総半島の素材を生かした「伊勢海老特急(イタリアンコース/お刺身列車コース)」など、季節に合わせたさまざまな食事を楽しめるグルメ列車。

「僕は平成生まれですが、昭和の国鉄形気動車は本当にカッコいいと思います。歴史を作ってきた昔懐かしの車両にはロマンがあります」(徳永さん) ほかにも「スイーツ&ワイン列車」や「和菓子列車」を運行。

 リーズナブルに「レストラン・キハ」を味わうこともできる。土日に大多喜駅から大原駅まで、約130分かけて1日1本運行する。

【JR西日本】みすゞ潮彩(山口県)

 長門市仙崎出身で下関市で生涯を送った童謡詩人・金子みすゞに由来する観光列車。雄大な海岸美を望みながら、約2時間30分の鉄道旅を堪能できる。アールデコ調の列車は、金子みすゞが生きた大正末期をイメージ。

「メルヘンチックな可愛いらしい車体がたまりません」(徳永さん)

 指定席車両では紙芝居を上演。「童謡詩人・金子みすゞ」など、地元ゆかりのお話が聞けるので旅の予習に最適。

 黄波戸駅~長門市駅間など3か所のビュースポットでは、列車を止め車内放送で車窓の景色を解説する。現在、6月末までの運転日を発表。土曜休日、新下関駅~仙崎駅間を1日1往復運行する。

<プロフィール>

とくなが・ゆうき 1995年、大阪府生まれ。第56回『輝く! 日本レコード大賞』新人賞受賞。演歌歌謡界期待の星であり、“日本の孫”とのキャッチフレーズでお茶の間で人気を博す。また『家族はつらいよ』(山田洋次監督)など映画・舞台に出演するなど役者としても注目を集める。3月23日に道南いさりび鉄道応援ソングでもある新曲『函館慕情』を発売。