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 いよいよ梅雨の季節が到来。何もしなければ、カビがどんどん増殖し、部屋のあちこちからイヤなニオイが発生……。そこでズボラでもできる小掃除&プチ習慣で梅雨をスッキリ乗り切る方法をプロに聞いた。

「主婦にとって、年末は年賀状作成やおせち料理づくりなど、いろいろとやることが多くて大変忙しい時期です。“大掃除をやる余裕なんてほとんどない!”というのがホンネではないでしょうか」

 お話をしてくれたのは、家事アドバイザーの矢野きくのさん。

「そこで、1年の大掃除を2度に分けてやってみてはいかがでしょう。半年に1度掃除をしておけば、年末の大掃除の負担も大きく解消されます」

 つまり、年末の大掃除を年に2回の小掃除に分けるということ。

「私のオススメは、梅雨どきの“半晦日”小掃除。この時期は湿気が多くて、20度を超えたらカビがどんどん繁殖していき、イヤ~なニオイのもとにもなりがちです。そのまま放置していたら、年末の大掃除が大変なことになってしまいます。カビが繁殖する前に掃除しておけば、大晦日の掃除はかなり手抜きができますから!」

 増殖したカビが体内に入ってアレルギー反応が出るなど、身体への悪影響が心配なところ。

「“小掃除”と合わせて、カビ・ニオイの悪化を防ぐ日々の“プチ習慣”も大切。これで、気持ちのいい暮らしが手に入りますよ!」

【玄関】靴箱はカビ繁殖率がもっとも高い

 玄関は家に訪れるお客様が最初に目にする場所。それだけに、イヤなニオイが漂っていたりしたら、お客様の第一印“臭”が最悪に。念入りに掃除しておきたいところだが、どこから手をつければいいの?

「その前に、常に心がけてほしいことがあります。雨で靴が濡れて帰宅したとき、その靴を濡れたまま靴箱に入れるのはNG。靴が濡れている場合は、靴の中敷きのところに除菌スプレーをかけて、乾燥させてから靴箱に入れる習慣を身につけましょう」

 濡れたまま靴箱に入れると、靴の中からカビやニオイが発生し、そこから靴箱全体に悪臭が広がっていくことになる。

「靴箱から靴を全部出して、濡れぞうきんでふいたうえで乾燥させます。1~2時間くらい、靴箱のそばに除湿機を使ったり、扇風機の風を当てたりすると、湿気を飛ばしてくれます。靴を置くところに新聞紙を敷けば、さらに湿気を吸い取ってくれるでしょう。

 それともうひとつやってほしいのが、夜は靴箱の扉を開けっ放しにしておくこと。これで靴箱の湿度がかなり低くなります」