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 いよいよ梅雨の季節が到来。何もしなければ、カビがどんどん増殖し、部屋のあちこちからイヤなニオイが発生……。そこでズボラでもできる小掃除&プチ習慣で梅雨をスッキリ乗り切る方法をプロに聞いた。

 キッチンや洗面所、浴室などの水まわりは、カビの大好きな湿気の多い場所。そのため、カビ汚れが目立ち、悪臭も漂いがちとなってしまう。

 家事アドバイザーの矢野きくのさんによると、そういう水まわり共通で使えるというカビ・ニオイを防ぐ“手軽なのに超効果的”なワザがこちら。

「夜、それぞれの場所を使い終わったら、最後にきれいな水を流す。たったこれだけで、かなりの効果があります!浴室であれば、壁や浴槽に石けんカスや皮脂が残っていると、それがカビの栄養分に。浴室全体をシャワーの水でしっかり洗い流すようにしましょう。

 排水口のあたりにも汚れがたまっているので、ここも洗い流してください。キッチンはシンクに食べ物のカスや洗剤のカスが付着していたり、排水口部分も汚れが残っていたりするので、きれいな水で洗い流します。

 洗面所は洗面器の周囲に歯磨き粉や石けんカス、皮脂などがついていたり、底の部分に毛髪がたまっていたりします。水を流してきれいな状態を保つようにしてください」

【キッチン】生ゴミは湿り気をとってからポイ

 食べ物を扱うだけに、キッチンにはカビの栄養分がたっぷりあるのは間違いなし。こういう場所で注意しなければならない掃除ポイントは?

「シンク、生ゴミ箱、三角コーナーは毎日掃除してヌメりが出ないようにしましょう。三角コーナーには使い捨てのネットをかけて、1日の最後に捨てる。多少お金はかかりますが、カビやニオイが発生しやすい梅雨どきだけでもやるべき。毎回、洗う手間を考えるとおトクです。

 野菜や果物の皮などの生ゴミは、新聞紙に包んでゴミ箱へ捨てるように。新聞紙が生ゴミの湿気を吸収してくれるので、悪臭がしなくなります。小分けで袋に詰めて冷凍庫に入れておき、ゴミ出しの日に処分するのもいいでしょう」

 前述のとおり、1日の最後にシンクを使い終わったら水で洗い流すが、その際にキッチンペーパーで水気をとるのもオススメ。

「シンクに水気が残っていると、白いカルキの汚れが出てしまいます。ぞうきんでふいてもいいですが、これを洗うのも面倒なので、使い捨てのキッチンペーパーのほうがラクチンです」

【洗面所・浴室】ササッと習慣で汚れがたまらなくなる

 浴室を掃除するとき、棚に置いたシャンプーなどをひとつひとつ持ち上げるのはめんどうなもの。

「シャンプー類は水はけのよい網目の粗いラックにまとめておくことをオススメします。床掃除のときや、1日の最後に水を流すときに、ラックごと持ち上げて掃除すればいいので便利です。浴室を使い終わったら、換気扇を2~3時間かけると、かなりのカビ防止効果に。電気代も換気扇はただ回っているだけでなので、かさみません」

 洗面所はどのように掃除したらいいの?

「洗濯機自体はカビ取り剤を使ってしっかり掃除。これは半晦日と言わずに、1~2か月に1回はやってください。また、洗濯物は洗濯機の中に入れっぱなしにはせず、通気性のいい洗濯かごに入れて。汗や雨などで濡れている場合はハンガーにかけて乾かしてからかごに入れましょう。

 それと洗濯機を使い終わったら、フタを開けたままにして湿気がたまらないように! ただし、小さいお子さまのいる家庭では、子どもが洗濯機の中に入ってしまう危険があるので、避けましょう」