【スポーツ・トレーニング】マッチョになるにもラムネが効く!?

 身体を鍛えていて、ふだんはプロテインなどタンパク質が中心の食生活を送り、糖質を控えているマッチョな人でも、筋トレの最中は糖質をとることが常識となっている。

「運動をすると、疲労回復のため筋肉が糖質を必要とします。このときに吸収力が早いブドウ糖を補給すると、筋肉に素早くエネルギーが与えられて、トレーニングの効果がアップすることがわかっています」(岡本先生)

 糖質に反応して分泌されたインスリンが、筋肉の材料となるタンパク質を糖とともに筋肉の中に入りやすい状態にしてくれるそう。なんとトレーニングの最中に、ラムネやようかんなどの糖質をとるボディビルダーもいるのだとか。

 ただし、スポーツなどで持久力を保ちたいときにとる糖質としては、即効性の強いブドウ糖は不向き。マラソンなどの長時間のスポーツでは、ブドウ糖よりも蔗糖(砂糖の主成分)や、糖質が凝縮されているお餅などがおすすめ。

■1度に大量に摂取しても効果なし

 ブドウ糖は乳幼児や高齢者に与えても問題がない、安全な食品。医療現場でも点滴の原料として使われており、副作用はほとんどない。一方、ブドウ糖は1度に大量に摂取しても貯蓄することはできない。

 摂取制限は定められていませんが、とりすぎて必要なカロリーをオーバーしてしまうと肥満につながるので注意。健康補助食品としてブドウ糖を摂取する際は、商品に記載されている使用量を目安に摂取しよう。

 また、ブドウ糖を購入するときは、原材料をチェックして、余計な成分が入っていない商品を選ぼう。ラムネ菓子の中には、ブドウ糖ではなく、砂糖を使って作っているものもあるので注意。

イラスト/ちんぱん