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 ライフスタイルの変化から急増中の「腱鞘炎」。スマートフォンやパソコンの普及といったライフスタイルの変化や、女性ホルモンの分泌との関係が解明されるようになり、女性とは切り離せない症状となっている。

 ともすると、慢性的な痛みを持つようになる、厄介な炎症のひとつ。痛みがあっても休めないときに、味方になってくれるのが手首・手のひら用のサポーター。でも、サポーターをつけて手への負担を軽減しつつも、腱鞘炎の痛みは残っている。こういうときはどうすればいいのだろうか?

 タレントやモデルの顧客を多く抱える、整体師の清水ろっかん先生に話を聞いた。

「僕が推奨するのは、カウンターストレイン。これは、痛みを持っているところ、つまり緊張しているところを緩めるもので、“魔法の90秒”と呼ばれています。行うのは1日2回程度。いつでもどこでもかまいませんが、特に血流がよくなるお風呂上がりなどがおすすめです」

 腱鞘炎になった際に、無意識のうちに患部を揉んでしまう人も多いようだが、ろっかん先生いわく「むやみやたらに揉むと患部に刺激を与えてしまうので基本はNGです。揉みが有効なのは、整体師などプロに行ってもらうときのみ」とのこと。

 また、「人前でサポーターをつけられない」という場合は、ドラッグストアなどで購入できるテーピングテープが役立つそう。テープの上に長袖を着れば、他人の目も気にならない。

〈カウンターストレインのやり方〉

★ひじの場合

(1)手の甲(中指あたり)の延長線にあたる筋を指で沿っていき、痛いと思うところ(モニターポイント)を探す。

(2)モニターポイントを押して、リラックスしながら90秒間じっとする。このとき、壁や机に腕を置き、モニターポイントの負荷がかかるように体重をかけてもOK。その後、10秒ぐらいかけてゆっくりモニターポイントから手を離す。

★指の場合

 痛みを持っている指の、痛みのある部分の下の関節をモニターポイントに。ひじと同じく、モニターポイントを押して、リラックスしながら90秒間じっとする。その後、10秒ぐらいかけてゆっくりモニターポイントから手を離す。

★テーピングテープを使った方法

 手の甲からひじまでを筋に沿って、1本のテープを貼りつける。キツく引っ張るというより、8分目ぐらいの張りでOK。