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 世の中にはさまざまな人がいるが、すぐ不機嫌になる人は厄介。面倒なのが、彼らが不機嫌になっている理由がわからないこと。こちらは悪いことをした覚えなどないのに、なぜか、怒っていて理不尽な態度をとったり、不愉快な言葉をぶつけてくるのでとても困る。

 そんな、不機嫌な人・攻撃的になった人と一緒にいる際、自分を傷つけずに対処する方法を、独自の心理学「自己中心心理学」を提唱している心理カウンセラーの石原加受子先生に聞いた。

《会社関係・隣人・友人・親戚などの場合》

 一緒にいる時間が、自分にとって楽しいか楽しくないか、好きか嫌いかをはっきりさせることが大切。嫌でも、一緒に過ごさなくてはならない場合は、30分だけ、1時間だけというふうに自分の中で決める。相手の反応は気にせず、その時間を過ごせた自分を褒めてあげる。

 また、全身の力を抜いていると身体も心も楽になります。都合のいいことに、そんな雰囲気が、相手には好ましくうつります。また、連絡をしたり謝るにしても、「ここは手紙がいいのでは?」などと形式を考えず、電話でもメールでも思いついたらまず自分が一番安心する方法ですればいい。相手がなにか不満を言ってきたら、今度はそれをすればいいだけのこと。

《パートナーの場合》

 不機嫌だとご機嫌をとってもらえる、と学習してしまった可能性があります。自分が見捨てられないか不安だから、不機嫌な態度をとるのです。それに乗らないでいれば、諦めます。そのかわり、何かしてくれたときに「私はとても助かったわ、ありがとう」と、自分が助かったことを伝えます。自分が動いたことで相手が喜ぶことを学習すると、変わってきます。

《子どもの場合》

 ある程度、成長した子どもが親に対して怒る場合、子どもの人格を侵害している場合がほとんど。成人した子どもが親に対して不満を言って攻撃してくるのは、子どものやっていることに口出しをしてきた結果だから、今後はそれを一切やめること。

 成績が伸びないのも、自分の部屋が汚いのもその子の責任であり、自由。それに対して嫌な顔をしたり、勝手にお掃除するのはやめてください。お互いの領域内には許可を得るまでは入らない。他人でも子どもでも、それは一緒です。

《DVの場合》

 相手がDVをする場合、とにかく離れることが大切。離れられる自分に変わらなくてはなりません。この人と別れたら私は生きていけない、この人しかいない、この人がダメになってしまうと思い込んでいるので、その依存の気持ちが少しでもあることに気づいたら、断ち切る行為をすること。

 まさに自己中心心理学が提唱するように、自分の気持ちを見つめ直し、自分に自信を持つ訓練をしてください。

◎プロフィール

いしはら・かずこ 「自分中心心理学」を提唱する心理相談研究所オールイズワン代表。日本カウンセリング学会会員、日本学校メンタルヘルス学会会員。問題解決、生き方、対人関係、親子関係などのセミナー、グループ・ワーク、カウンセリングを27年以上続け、多くの悩める老若男女にアドバイスを行っている。

イラスト/アライヨウコ