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 自治体からして自虐PRをする時代。今回は47都道府県のイタタタな県民性を調査した。

【埼玉県】ディス文化発祥の地。自虐ネタのキング&クイーン

 「ダサいたま」「海なし県」とディス歴史は長く、自虐エキスパートの埼玉。県民は自虐ネタを、愛をもって受け入れている。ただ、東京都下の住民や、千葉県民から「ダサいたま」と言われると一変、「おまえもな……」と心の中で毒を吐く。

 県内で唯一、自虐ネタを受け入れられないのは浦和住民。教育レベルが高く、ブランド意識が高いのだ。埼玉女性の多くはバブル時代にディスコでお立ち台ギャルをしており、ミーハー、目立ちたがり屋が多い。

【千葉県】マリナーゼよ~おほほ、ブランド化で埼玉を引き離す?

 千葉にあるのに「なぜ“東京”ディズニーランドなの?」と言われ続けて33年。浦安の高層マンション群に住む主婦たちを「マリナーゼ」と呼ぶなど、イメージアップに必死。

 東京・白金の高級住宅地に住むマダム「シロガネーゼ」の妹分のようにハイソなイメージを定着させようと頑張っている。目標とするのは神奈川、鼻につくのは埼玉。全体的に明るくておおらかな性格だが、男性は弱気。女性は抜けていて、それが愛嬌になっている人が多い。

【東京都】敵なしの東京。ライバル心むき出しの大阪や京都とは別格

 23区内の住民は気が強くプライドが高い。見かけより堅実で頭の回転が速いが、年をとると丸くなる。他道府県とは別格の意識が強い。人口も経済規模も他を寄せつけないものの、「人が住むところじゃない」と田舎県民から言われるのが腹立たしい。

 多摩地区の住民は、千葉、埼玉県民から同族扱いをされるのが屈辱。23区内でも練馬、板橋区民は「ほとんど埼玉」と言われるのを最も嫌う。京都や大阪からのライバル視には興味がない。

【神奈川県】住んでいるところは、横浜か、横須賀か、湘南?

 東京と張り合うポテンシャルを秘める神奈川。横浜、横須賀、湘南はJ-POPの歌詞やアーティスト名にも登場するなど知名度が高く、おしゃれエリア。そのためか、湘南を越えた山奥でも「湘南に住んでいる」などと粉飾。

 神奈川在住のプライドを手放せず、通勤時間の長さは男女ともワーストワン。「無理せず東京に住めばいーじゃん」と思われている。県民はどことなく知的でセンスもいいが、地元意識が強すぎるうえ、プライドが高い。

◎お話を伺ったのは矢野新一先生

(株)ナンバーワン戦力研究所所長。県民性研究の第一人者で“県民性博士”。県民性に関する著書は20冊を数える。マーケティング販売戦略に関しても第一人者であり、地域戦略やランチェスター戦略に関しての著書も多い。