『わたしが神さまから聞いたお金の話をしてもいいですか?』『神さまのお告げで教わった! 井内由佳のしあわせスパイラル』などの著書がベストセラーとなった井内由佳。そんな彼女に、1989年のある日、神さまのお告げが降りる。

 それ以降、神さまのお告げで教わった「幸せになるための考え方」を伝え続けているという。隔週で連載している『神さまの幸福論』では、井内先生に寄せられた人生相談と、その回答をお見せしていきたいと思います。今回は、職場での人間関係についてです。"年上の部下"の扱いに困っているという相談者さん。気にしないうようにしているけど、どうするのが正解なの!?

Q:仕事場での人間関係について相談させてもらいます。私はアルバイトリーダーを務めています。女子ばかり10人ほどをまとめています。ひとり困った人がいて、私よりも年齢が上です。注意してもあまり効果はなく、自分が一番偉いくらいの態度です。

 嫌な思いをするけど、気にしないように努力しています。周りの女子たちに私の悪口も言っているようです。一番いい方向へいくために私にすべきことがあれば教えてください。

【井内先生からの回答】

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 あら〜、あなたは恵まれていますね。だって、アルバイトスタッフを10人もまとめるリーダーをしていて、困った人がひとりしかいないんでしょ。これは、なかなかなことだと思いますよ。

 だけど、このひとりが変わってくれれば、すごく仕事がやりやすくなりますよね。

 あなたの文面から、どんなお仕事なのかを計り知ることはできませんが、ただ、ひとつだけ言えることは、彼女はあなたより自分のほうが上だと思っているということですよね。だから、あなたの注意なんて聞くつもりがないんですね。

 大人でも子どもでも、自分が認め一目置いている人の言うことは素直に聞けるものですが、たいしたことないと思っている人の話には耳を傾ける気にはなれないものです。あなたも学生時代、一目置いている先生の言うことは聞いたけど、そうでない先生の言うことは聞かなかった、なんてことなかったですか? 人って、そんなものですよね。

 だから、彼女に自分の話を聞いてもらいたいのなら、"一目置いてもらえる人になる"ことが一番の早道なのです。

 そして、神さまに教わったことなんですが、"人は自分とあまり差がないと思う人には、競争心や嫉妬心が出るものだけど、あまりにも自分とは違うと思う人にはそんな気持ちは持たないもの"なのだとか。

 とするならば、あなたも彼女に「参りました!」と思わせるくらい、仕事で突き抜けることですね。競争心や嫉妬心を持たれていると、そこには上下の関係は生まれてきません。

 あなたが、リーダーとしての仕事がやりやすくなるためには、この上下関係がきっちりできることが大切です。

 あなたは、彼女の立場になって、彼女があなたに対して何を不満に思っているか、そして、あなたの仕事の進め方の何が気に入らないのか、を考えてみてください。

 最初はなかなか思いつかなくても、考えていたらだんだんわかってくるものなのです。人が自分に抱いている不満は、それを改めようとしている人には、ちゃんと神さまが気づかせてくれるものなのです。それは、神さまは、誰かと仲良くしようとする人のこころが大好きで、その気持ちを後押ししてくれるからなのです。

 人間関係で悩んでいるとき、相手を変えようとすると、もっとこじれることになります。変えることができるのは、自分だけ。自分が変わったときに、不思議と相手も変わるものなのです。

 彼女と仲良くなることをイメージしながら、あなたも反省して、自分を少し変えてみる努力をしてくださいね。いい関係になってくるはずですよ。


井内由佳(いうち・ゆか)●福岡県生まれ。福岡大学商学部卒業。大学卒業後、株式会社リクルートに入社。ここで、「仕事」についての大きな学びを得る。多彩な人々との出会いと語りあいの中から、人として幸せな道を歩むための考え方を学ぶ。1989年に神さまのお告げが降りる。1991年より夫が経営する輸入車販売会社の取 締役を務めるのかたわら、自宅で人々の相談に応じ、神さまのお告げで教わった「幸せになるための考え方」を伝え続けている。福岡市在住で二男二女の母として、毎日、楽しく、嬉しく暮らしている。【公式携帯サイトhttp://iuchi.augury.jp/】