増田「区との連携なしにできるわけがない」

 元岩手県知事の増田寛也氏(64)=自民、公明、こころ推薦=が保育園を視察したのは3番手。1日に2か所を回り、粘土でハンバーグをつくる園児らと交流した。過密スケジュールで、「もう帰っちゃうの」と残念がられた。

 そのあと、増田氏はJR北千住駅前で訴えた。

「認可保育所(江戸川区)と認証保育所(足立区)を見てきました。いろいろなタイプがあります。しっかり頭に入れて『待機児童解消・緊急プログラム』を就任1か月以内につくります。9月、12月の都議会で子育て予算の増額補正をお願いする」

 都福祉保健局が19日に発表した4月1日時点の都内の待機児童数は2年ぶりに増加に転じ、前年比652人増の8466人となった。

 増田氏は、鳥越氏と小池氏にはない首長経験のアドバンテージを押し出している。

「保育所をつくるのは都知事ではなく、区の仕事なんです。区をいかに後押しできるか。これが都知事の役割です。区との連携なしにできるわけがない」(JR綾瀬駅前で)

 都内23区の首長でつくる特別区長会の西川太一郎会長(荒川区長)らから出馬要請を受けた強みがある。

徒歩で移動中、年配の女性にササッと歩み寄って声をかける増田氏=JR北千住駅前

子供の貧困問題、憲法改正と東京都

 先の参院選では、大学進学時の給付型奨学金の創設がクローズアップされたばかり。都は首都大学東京(旧都立大学)を抱えるが、各候補は詳しく言及しない。

 鳥越氏は子どもの貧困問題に触れて「生まれるところは選べない。大学に行きたくても行けなかった。そういう現実がある。早くシステムを変えなきゃいけない」と教育予算の拡充をほのめかす。

 小池氏は都独自の給付型奨学金の創設に踏み込んだ。

 増田氏は「子どもの貧困をなくす」ことを政策に盛り込んでいる。

 憲法改正はどうか。国会は衆参両院で改憲勢力が3分の2を占めた。母親たち、祖母たちはいずれ徴兵制につながるのではないかと心配する。

 小池氏は自民党所属であることに変わりない。増田氏は記者会見で「都知事選に憲法の問題を持ち込むのはどうか」と疑義を示している。

 一方、鳥越氏は「反安倍」という明確なスタンスをとる。

「平和と憲法、そして核のない社会を守る東京でありたい。これは公約の中に入れています。憲法というと、それは国政じゃないかという人がいますが、そんなことはありません。東京は日本の首都です。東京こそ憲法を大事にする。憲法を守っていくというメッセージを発信していく」