聖心女子大学時代、友人たちと北海道旅行したときの"正田美智子さん"(中央・’56年7月)

 皇后・美智子さまと60年近く交流がある「聖心」の同級生たちも、天皇陛下が"生前退位"をお考えになる理由を敏感に感じ取っている─。

 小学生時代は疎開生活を送っていた美智子さまは、終戦後、中学から「聖心女子学院」にご入学。明るい人柄、優秀な成績や、スポーツ万能ぶりから同級生たちからは"ミッチ"の愛称で親しまれ、聖心女子大学を首席で卒業されている。

美智子さまはクラス(同窓)会には、いつも出席していただきます。ただ、昨年の会では、お疲れの様子でした。疲れたとご本人がおっしゃったわけではないですが……」

 美智子さまの最近の様子についてそう話してくれたのは、大学時代に同級だったAさん。

「"〇〇を食べると疲れがとれるのよ"とおっしゃっていて、本当に疲れているんだなと感じました。

 常に注目を浴びながら神経を張りつめて公務をされているので、同級生はみな同情の気持ちがあります。

 今回の天皇陛下生前退位のご意向も、美智子さまに対していたわりのお気持ちがあったのではと思います」

 同じく大学時代に同級だったBさんは、次のように語ってくれた。

「クラス会で美智子さまと一緒のテーブルになったときに、学生時代に勉強した英語のポエムをすらすら暗唱されていて、記憶力がとてもいいと感じました。

 私たちは外に出られたときのご公務しか見ることはできませんが、宮中での細かい仕事が山ほどあります。美智子さまの性格を考えると、お仕事をいい加減にこなされるということはないので……」

 そんなBさんも陛下の"退位"の意向は、美智子さまのお身体を気遣っていると考えているようだ。