昨年、東京・中野坂上にカラオケ喫茶『ヒロシのお店』をオープン。プライベートではキャンプに絶賛ハマり中だという

ヒロシです」のフレーズで10年ほど前にお茶の間の人気者になった彼。内向的な部分をネタにする芸風そのまま、

「仕事が終わってからすぐ帰るタイプなのもあって、飲みの誘いは全然ありませんでした。ただ、地方のよくわからない社長さんにクラブとかに連れ回されたりするのはありましたね(笑)。“俺はヒロシを連れてるぜ”みたいな自慢に使われていました」

 だが何より、彼にとっての変化は“お金”だったようで。

「売れてくると冠婚葬祭の花を出す機会が増えます。だいたい1回1万6000円くらい。それが月に何回も来るんです。合計したら月30万円近くかかるんです。

 でも、その花を贈る相手の7割がよく知らない人。でも、お世話になっているスタッフのおじいさんが亡くなったという知らせを聞いたら、何もしないわけにいかないんですよね」

 それだけの代金を払えるほどに仕事も多かったそうで、

「最高月収は4000万円ぐらいでした。それなら花代の占める割合も30万円程度なので微々たるものですが、そうじゃないときは花代にそうとう持ってかれますよ。

 それに4000万円だって一時的ですからね。ひどいときは“俺は花のために働いているのか!”って思いましたよ」