Gmailは無料で15GBもの容量を利用できます。添付ファイルも1通当たり10MBまで送受信できるので、通常の利用であれば容量不足に悩むことはそれほどないでしょう。

 ただ、この15GBという容量にはひとつ盲点があります。なにかというと、この容量はグーグルドライブなどと共通で使っている容量だということなのです。つまり、Gmailでは大して容量を消費していなくても、グーグルドライブに大量のファイルを保存していると、Gmailの容量が足りなくなることがありえるのです。

 もちろん、容量が足りなくなれば追加で購入もできますし、無駄なファイルを整理すれば、Gmailの空き容量も復活します。私は100GBの追加容量プランを利用していますが、費用は月に1.99ドルです。メールの容量のことはほとんど気にしなくていい時代になりました。

「2段階認証」でセキュリティ対策は万全

「はい」をクリックするだけの簡単な2段階認証システム。
「はい」をクリックするだけの簡単な2段階認証システム。
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 便利なGmailも不正ログインを受けてしまえば、ほかのサービスなどと同様にどうにもなりません。だがこの点、さすがグーグルアカウント、ちゃんと対策が講じられています。それが「2段階認証」です。

 2段階認証とはその呼び名のとおり、IDとパスワードに加えてもうひとつアカウント認証のプロセスを踏む認証の方式です。IDとパスワードだけではアカウントにログインできないようにするのです。

 これだけ聞くと面倒だと思う人も多いと思うのですが、いつも使っているスマホやPCでは面倒なのは初回だけです。アカウントを設定する際に2段階認証をすれば、それ以降はパスワード入力のみでログイン可能です。

 また以前はグーグルの2段階認証では認証アプリを使ったり、SMSで届いた数字を入力する必要がありました。これが現在はグーグルからのメッセージ方式が追加され、この方式を選ぶと、グーグルからの通知に「はい」とクリックするだけで、簡単に2段階認証をできるようになりました。ここまで簡単になったのですから、もう2段階認証をグーグルアカウントに設定していないのは、さすがに怠け者と言われても仕方がありません。

 ただ、これだけ情報漏洩が騒がれる時代、どこでも同じIDとパスワードを使うというのは論外ですし、さらに言えば、同じメールアドレスを複数サービスのIDとして使うのはそもそも危険なわけです。とはいえ、ネットでの会員登録のためだけにに別のメールアドレスを作るなんていうのも面倒です。

 では、どうやって複数のメールアドレスを簡単に作って、かつ簡単に運用するかというと、ここでGmaiを使うメリットがさらに出てくるというわけです。