「ホメニズム選手権」での濱口のすごさ

 イケメンでも高収入でなくても美女をゲットした例としては、よゐ子の濱口優が挙げられます。レギュラー番組が多いわけでもなく、イケメンでもない、『めちゃ×2イケてるッ!』の学力試験では最下位を記録するなど、おバカキャラとしても有名。

 しかし、歴代の彼女と言われているのは小倉優子倉科カナ、藤崎奈々子など名だたる美女ばかり。現在の彼女は18歳年下の南明奈です。

 仁科さんが着眼したのが、『めちゃイケ』の「ホメニズム選手権」での濱口のすごさ。オアシズ・大久保佳代子のメイクの違いを3分以内に当てるという企画で、ナイナイ矢部、加藤浩次などはまるで気づかないか、気づいても口には出さないという対応です。

 しかし、濱口は開始46秒でメイクの違いに気づき、「いいんじゃない?」「女の人って感じがする」と感想を述べ、女性陣から絶賛されました。

濱口さんがしたことは、“違いを探して、口にしただけ”。それだけで、女性は“自分の努力が認められた”“この人は私をわかってくれる”と好感を深めるのです。

女性は不安を感じやすい

 女性は女性ホルモンの影響で、精神的に不安定な時期があり、さらに精神的安定をもたらすセロトニンが男性の3分の2しか作れないため、不安を感じやすいことが脳科学で証明されています。

 ということは、美女や高収入の女性にとって、中途半端なイケメンや張り合ってくるプチ高収入の男性より、自分の努力を認めて不安を和らげ、やる気を起こさせてくれるホメメンに、魅力を感じる女性は少なくないということです」(仁科さん)

 これからは、女性にモテるのは“ホメメン”、という時代になるかもしれません。

<プロフィール>
◎仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。自身のブログ、Twitterで婚活に悩む男女の相談に答えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。2016年8月に男性向け恋愛本『確実にモテる世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)を上梓。