このモンキーマンの正体に関しては、様々な説が推理された。

 宇宙人が遺伝子工学で猿を改造したエイリアンアニマル説、猿まわしの猿が逃走したという説、政府が密かに開発し、遺伝子工学で生まれた怪物が暴れたという説。

 マスクをかぶった猿に似た人間のいたずら説やはり、政府発表の集団ヒステリーという説などが囁かれている。

 このモンキーマン騒動の真相だが、そのビジュアルが、1953年にフィル・タッカーが製作した「ロボットモンスター」という映画に出てくるキャラクターが潜水ヘルメットと猿のスーツを着ており、モンキーマンと似ている点がみそである。

 また、フィル・タッカー・ジュニアが父親の傑作をリメークするために'01年に製作発表した途端にこの騒動が起きており、あまりの偶然の一致に“映画のプロモーション”ではないかという声も上がっているのだ。

 モンキーマンはやり過ぎた映画のプロモーションではなかったのであろうか。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)