恐るべしゴミのパワー、ゴミの圧で壁には大穴が!

カチカチに圧縮され、崩れないゴミが玄関でお出迎え
カチカチに圧縮され、崩れないゴミが玄関でお出迎え
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 依頼主はメガネをかけた高収入OL。

 ココは玄関を開けたとたん冷や汗が出た現場。

 ゴミが背の高さくらいまであって、しかも長年の蓄積で圧縮された状態。このゴミをよじのぼって上の隙間から中に侵入。

(左)よじのぼって、茶室のようににじって入る/(右)中にもにじり口。茶室では「刀など持って入れない」という意味があるが、ここには何の意味があるのだろうか
(左)よじのぼって、茶室のようににじって入る/(右)中にもにじり口。茶室では「刀など持って入れない」という意味があるが、ここには何の意味があるのだろうか

 中に入ってもこの状態は同じで、ゴミの圧力によってトイレのドアは破損。圧がかかりすぎた壁紙は浮いてしまい、ベローンと垂れ下がっている。

 奥のほうはもっとヒドく、エアコンの位置までゴミがたまっている。

 とりあえずゴミを出しまくろうとすると「カメラがあるので絶対に捨てないでください」と依頼主の声が。カメラが趣味というが、この部屋のどこに保存しているのだろうか?

 しかし、掘り進めていくと、かなり高額な一眼レフやらライカが出てきた。

 ゴミが減っていくと、なんと壁には大きな穴が! ゴミの圧力で壁が抜けてしまったんでしょう。これには家主もびっくりしていましたね。

(左)あまりにも壮絶なゴミの量/(右)ドンとあいた壁の穴。ゴミの圧力でここまで大きな穴があくとは!
(左)あまりにも壮絶なゴミの量/(右)ドンとあいた壁の穴。ゴミの圧力でここまで大きな穴があくとは!

◎こんなオンナが住んでいる
・30代の稼ぎのいいOL
・物量が多すぎる
・高尚な趣味(カメラ)
・軽くうるさ型

◎取材/村田らむ
ライター、イラストレーター、漫画家。汚部屋やホームレスなど、ディープな潜入取材が得意。『孫の手』での体験をまとめた『ゴミ屋敷 奮闘記』(有峰書店新社)が発売中。

インタビュー・文/アリス美々絵