SMAP、高畑裕太、坂口杏里に一言

哀川翔 撮影/SHIN ISHIKAWA(Sketch)
哀川翔 撮影/SHIN ISHIKAWA(Sketch)
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 青春時代をともに過ごした一世風靡セピアのメンバーとは、解散しても気軽に集まる仲だという。解散といえば、現在世間を騒がせ続けているSMAPの解散騒動を、哀川はどうみるのか。

「うちらもケンカは年中してたけど、メンバー間に変な確執はなかったし、各々のソロ活動が増えてきて、グループ活動どうしようか? ってなったときにメンバー全員が解散に賛成したんだ。

 俺らは実働5年だったけど、あっちは25年。それは単純にすごいことだと思う。あれだけの人気者の集まりだし、いま世間を騒がせていることに申し訳ないと思ってるんじゃない? 俺らは自分たちで事務所の管理もしていたから自分たちだけでなんでも決められたしね。

 え、セピアの再結成? ないよ。終わったことは、終わったこと。じゃあ、解散って言わなきゃよかったじゃん、ってことになっちゃう。まあ、そうは言ってるけど、仮にうちのメンバー6人のうち4人が、いや、5人が“やろう”って言ったら、俺は“やる派”に回るかな。それが大人ってもんだし(笑)」

 私生活では5人の子持ち。子育てについて悩む親も多いなか、哀川の子育て論は非常にシンプルだ。

「子どもは勝手に成長していくんだから、親の使命は、子どもが成長するための場所と材料を提供してあげるだけ。それは何かっていうと『寝る場所』と『メシ』だよ。そのふたつをきっちり与えていれば、家を出たっきりでひどい悪さをするようにはならないから。

 あとは、食卓を一緒に囲むことかな。俺も仕事柄、夜を一緒にできないことはあるけど、夜がムリなら、朝だけでも一緒に食べる。1日のどこかで顔を合わせておけば、子どもはそうそうおかしくならないよ」

 先ごろ、強姦致傷容疑で群馬県警に逮捕され、世間を騒がせた俳優の高畑裕太(のちに不起訴処分となり釈放)の一件については、「いや、俺はわからないよ」と困惑しつつ、こんな哀川節が飛び出した。

「ただ、あれがもし俺の息子だったら、半殺しだろうな。でも、親の責任っていうけど、成人してる子どもなら、自己責任だよ。芸能の世界で社会人として生きてたんだから、親は関係ないじゃん。“うちの子がみなさんに迷惑をかけてすみませんでした”って謝りたい気持ちは、わかるよ。でも、親が何もかもやるのはどうなんだろう。

 仮に俺の子どもだったら、俺だったら記者会見はしない。聞かれたら、“裁くのは司法なので、その判断に任せます”って答えるよ」

 一方では、女優の坂口良子さん(故人)の娘、坂口杏里のAVデビュー報道も世の中を騒がせている。日本人女性の200人に1人は経験者だといわれるほど、AV女優に対するハードルは低くなっている現実も存在する現代。親として、もし娘がAVに出ていたら……と考えると、不安を覚える読者も少なくないだろう。

「そんなもん、出ちゃってたら、もうどうしようもないよね。俺の子だったら、無視するよ。もう怒りもしない。だって、怒ってすむ問題じゃないじゃん。相談もなく勝手にやったんだから、それで生きていけば? って話でしょ。

 やる前に相談があればムチャクチャ怒るし、もちろん止めるよ。チヤホヤされたいとか、楽にお金を稼げるとか、行き当たりばったりな気持ちでやるとしたら、その後にいろんなリスクがある仕事だから。

 でも、やってから怒ってもしょうがないからね。お金がどうしても必要だったとか、本当にその仕事をしたかったからだとか言うんなら、それはそれで仕方がないじゃない」