進路指導で先生に「私は将来女優になる」

石橋けい 撮影/森田晃博、ヘアメイク/大上あづさ
石橋けい 撮影/森田晃博、ヘアメイク/大上あづさ
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――石橋さんは14歳でデビューされていますが、女優になったきっかけは?

「純粋に私がやりたかったんです。子どもの頃からいろいろ妄想してひとりで楽しんでたり、誰かのものまねしたり、感受性が強い子どもだったみたいで。周りにも“女優さんとかいいんじゃない”って言われたりしていて。本当にやりたいと思ったのは、中学に入ってから。何のツテもなかったんですけど、進路指導のときに先生に“私は将来女優になるので”って話をしたら、ポカンとされて」

――先生には女優をやる子だと思われてましたか?

「まったく。先生には“夢は大切だけど、現実を見なさい!”と言われて笑い飛ばされましたね。それを結構、根に持ってたんですけど(笑)。私、執念深いんですよ。それである意味スイッチ押してもらったところがあって、本当にやれるかどうかやってみようと思って、オーディションを受けました。

 中学3年から芸能界に入って、“ほら、入れたよ”って思ったんですけど(笑)。20歳超えてから、自分の舞台を当時の先生に観てもらったんです。そしたら“あのとき馬鹿にしてしまったけど、すごく頑張っているね”って先生も認めてくれて。本当にうれしかったですね」

 実は石橋さん、30代女性にとっては子ども時代の憧れの存在でもある。1993年にフジテレビ系で放映された石森章太郎原作の特撮ドラマ『有言実行三姉妹シュシュトリアン』に次女の月子役で出演し、戦闘美少女としてアクションに体当たりで挑んでいた。

――個人的に、石橋さんとの出会いは小6のとき観ていた『シュシュトリアン』でした。小学校のときにテレビで観ていた人と今日会えているというのがうれしいです。

「本当ですか!? うれしい! 私もそのとき見てくれていた小学生がインタビュアーとなって現れるとは。すばらしいですね」