元ボクシングミドル級チャンピオンでタレントの竹原慎二が膀胱がんを患って2年。タレントの西川きよしは今年1月、前立腺がんの手術を受けた

膀胱がん「喫煙者は要注意」

 元ボクシングミドル級チャンピオンでタレントの竹原慎二が膀胱がんを患って2年。ステージ4で、現在は経過観察中。闘病生活を綴ったブログによると、がんを見つけたきっかけは頻尿だったという。

「膀胱がんは比較的見つけやすいがんです。健康診断で血尿がきっかけで発見されることや、頻尿で発見されることもあります」

 と、順天堂大学病院の堀江重郎先生。

「目には見えず、顕微鏡で見ればわかる血尿を“顕微鏡的血尿”といいます。この段階で見つかれば、早期の膀胱がんです。また、目で見える血尿は痛みを伴わないことが多く、出たり、出なかったりします。1回出たけど放っておいたために進行していたケースは、実はよくあります。血尿が出たら、すぐに泌尿器科を受診することが大切です

 膀胱がんは、骨盤内にある、尿をためる膀胱の粘膜にできる。女性よりも男性が3~4倍多く、年齢は60歳以上がほとんど

 竹原のように40代での発症は珍しい。

「タバコを吸う60歳以上の中で、血尿のある人の5人に1人は膀胱がんだといわれています。喫煙者、ベンゼンやトルエンなどの有機溶媒に接している人は要注意です。発がん性物質が尿の中に入り、膀胱にたまることで、膀胱の遺伝子が変化し、がん化することがわかっています」

 遺伝性のものは見られず、後天的な環境因子が原因になるという。

表面にとどまっている場合は、内視鏡で切除すると9割が完治します。筋肉まで及んでいる場合は全摘手術、放射線治療、薬物療法を行います。転移がある場合は、薬物療法のみのケースもあります。ここまで進行すると6割しか助からず、治りやすいとはいえません」

 内視鏡手術なら入院期間は1週間程度。膀胱を切除する場合には、尿の出口を新たに作る必要がある。方法はいろいろあるが、3~4週間の入院生活が必要になる。

「膀胱を失うと、その後の生活の質に大きく影響します。年に1回は尿検査を受けましょう」