左上から三田佳子、北大路欣也、栗原小巻
左上から三田佳子、北大路欣也、栗原小巻
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「平さんは俳優座で役者の勉強を始めた本格派です。人気が出たのはドラマ『三匹の侍』(フジ系)からでしょう。五社英雄監督が演出を手がけた痛快時代劇で、斬新なアクションが人気を呼びました。画面映えする長身の平さんにはハマり役でしたね。

 NHK大河ドラマでは、『樅ノ木は残った』と『国盗り物語』の2作で主演を務めています。舞台では『ハムレット』『マクベス』などで主演し、シェークスピア俳優としても第一人者でした」(映画ライター)

 年齢を重ねて演技には深みと凄みが増していく。堂々たる大御所だが、尊大な振る舞いを見せることはなかった。

「月9の撮影では、若手はさすがに近づきがたかったようです。なかなか話しかけられずにいましたね。平さんはおしゃれな人で、服や靴にはこだわりを持っていました」(テレビ局関係者)

 劇団出身ということで、友人には舞台関係者が多かった。

「30代のころは、よく後輩を引き連れてゲイバーに通っていましたね。新宿二丁目に足しげく通い、ママと会話を楽しんでいたそうです。ゲイバーのママは話術が達者なので、芝居の勉強になると考えていたようです」(前出・映画ライター)

 長男の岳大は高校時代にアメリカに留学してそのまま大学に進学。帰国して投資顧問会社に勤めていたが、27歳になって役者の道を目指す。昨年行われた雑誌の父子対談で、平さんはこのころ抱いていた悩みを語っていた。