映画『怒り』で、ゲイのカップル役を演じた妻夫木聡と綾野剛。カップル役ということもあり、共同生活を送るなど役作りに徹していたそう。その中で、屈指のゲイタウン・新宿ニ丁目へも足繁く通っていた2人。ほかにも、役作りのために二丁目を訪れる俳優は多いのだとか。いったい、どんなことを学びに来ているの? ちょっぴり不思議な夜の街をのぞいてみると――。
ゲイのイメージは凝り固まっている?(写真はイメージです)

 “ゲイ”と聞いて、偏見の目は少なくなったものの、出会うことが少なかったり隠している人も多いため、イメージが凝り固まっているというのはゲイバー『B』のママ・Hさん。

「ゲイ=おネエというように考えている人って、おそらく少なくないと思うんです。クネクネした話し方やおネエ言葉を使い、少し女装をしている……というような。でも、実際に二丁目にいるのは男性的な見た目の人が多いですし、役作りをしたな、という人はすぐわかるんです」

 では実際に、役者たちは新宿二丁目でどんなことを学んでいるのだろう。Hさんによれば、まずは所作から入るのだという。

「全体的には、品がないことはしません。姿勢のよさは必須ですね。とにかく胸が開いていると思います。胸を張っているというか、胸から歩くというか……。ガニ股で歩いたり、頬づえをつくなんてもってのほかです。

 あとは指の先まで神経が行き届いていること。グラスを乱暴に机に置いたりはせず、小指でワンクッション挟んで静かに置いたり、店の人なら脇を開いてドリンクを作るなんてことはしませんね」