ミュージカル『わたしは真悟』に出演する小関裕太 撮影/高梨俊浩

「僕が演じるロビンってすごく嫌なやつなんですよ(笑)。だからこそ演じがいがあるし、僕なりにいろんな企みもあったりして。主演の高畑(充希)さん、門脇(麦)さんをはじめ、キャストの方は重みがあって素敵な人ばかり。僕も爪痕を残せるように頑張りたいです」

 キラキラした瞳と柔らかい口調でそう話す。楳図かずおの長編SF漫画が原作のミュージカル『わたしは真悟』が、12月2日の神奈川公演を皮切りにスタート。小関は、イギリス人青年・ロビンを演じる。

「今年の夏にひとりでイギリスへ行く機会がありました。もともと大好きで行きたい国だったので、このタイミングで行けたのは僕にとってすごく大きなこと。イギリスの空気を吸っていないと役に説得力が出ないんじゃないかな? とも思って(笑)。空気を肌で感じることができてよかったし、自信にもつながりました!」

 英語は日常会話程度のレベルだと話すが、その行動力はスゴイ! そんなイギリスひとり旅では、素敵な出会いにも恵まれたそう。

「『ハリー・ポッターと呪いの子』の舞台を見たんですが、隣に座っていたフランス人の女性と意気投合して“最高だね!”ってアツく語り合いました」

 でも、最終日にはハプニングも。

「手持ちの現金がなくなりカードしか使えなくなってしまったんですが、そのカードを使える店がイギリスでは限られていたんです。レジで困っていたら、後ろに並んでいた男性が“一緒に払うよ”と僕の分の会計もすませてくれました。ピンチでしたが、人の優しさに触れた瞬間でもありました」

 原作でのロビンは、真鈴(高畑)が好きすぎて監禁をしてしまう強引な役。自分だったら、好きな女性にどんなアプローチをする?

「僕だったらロビンほどすごいことはしません(笑)。でも、積極的なタイプだと思います。肉食系とまではいかないけれど草食系でもない……具体的にですか? 素直に言うんじゃないかな、“好き”って。僕自身もすごく好きな言葉だし、言われてうれしいし、そうですね。積極的に好きって言います!」

 プライベートでは漬物にハマっているそう。

「京都で食べたことがきっかけで大好きになったんです。いっそのこと自分で作っちゃおう! と思って、10月から高菜の栽培を始めました」

 高菜ってところが通ですね!

「収穫は冬。大事に育てて、自分で漬物にして食べるのが今から楽しみです♪」

<公演情報>
ミュージカル『わたしは真悟』
東京公演:2017年1月8日〜26日、新国立劇場 中劇場
※神奈川、浜松、富山、京都公演もあり