カン・ドンウォン 撮影/佐藤靖彦

 モデルから転身し、俳優に。'03年のデビュー後、すぐに主演したドラマ『1%の奇跡』で多くの女性を虜にすると、翌年の映画『オオカミの誘惑』で大ブレイク。以降、映画界の第一線を走り続けているカン・ドンウォン(GANG DONG-WON・35歳)。

 韓国で大ヒットした最新主演映画『華麗なるリベンジ』が、日本でも公開されている。演じるのは「こんな軽薄なキャラは初めて」と語る、自称ペンシルベニア出身の詐欺師チウォン。

「久々のコメディー。彼の軽やかさは、僕にはないですね。役作りで、海外の人に会って表現の仕方を研究したんですが、いざ演じてみると難しいと思いました」

 濡れ衣を着せられ収監された検事のジェウクと刑務所で知り合ったチウォンは、ジェウクにもちかけられた取引をのんで大博打を打つことになる。抜群のルックスと頭脳を有効利用するために詐欺師になったチウォン。ご自身が俳優になったのも?

「たしかに、俳優をはじめるきっかけとなった要素のひとつにルックスがあるかもしれません。そこから、自分なりに一生懸命続けてきたわけですけど。もし、違うビジュアルだったら? 特に思ったことはないですね。いまの人生に満足していますから(笑)」

 テレながら語ってくれた。では、女性を見れば、すぐに落とそうとするチウォンのことは、どう思う?

僕は、自分からモーションをかけることができないんです。女性というより、人に話しかけることが得意じゃなくて。20代のころ、大きなパーティーなどで目の前に女優さんがいても知り合いじゃなかったら話しかけませんでした。そうしたら、友人から“なんで無視するんだ”と文句を言われて。もしかしたら(交際している)彼女に気をつかって、声をかけないということもあるかもしれないのにね(笑)」

 そんな冗談を交えて話してくれた彼は、リフレッシュしたいときに、よく日本を訪れるのだそう。

何人も友達がいるし、お寿司、そば、とんかつ、カレーうどん、美味しい食べ物もありますから。(彼にラブコールを送った)是枝監督とは、以前お会いしたことがあるんです。仲のいいペ・ドゥナさんと監督も交流があるので、3人で映画を撮るのもいいですね」

<作品情報>
『華麗なるリベンジ』
シネマート新宿ほか全国順次公開中! 配給:ツイン