この時代、定期預金で月に1000円利息を受け取るなんて不可能だが、月1000円の節約ならやればできる。セコい、貧乏臭いといって食費節約をバカにする人もいるが、とんでもない。食費節約こそ知的で脳トレにもなるクリエーティブな作業だ。

食費節約の助っ人「白物食材」

当記事は「東洋経済オンライン」(運営:東洋経済新報社)の提供記事です

 料理上手こそおカネが貯まるのだと、雑誌編集者として多くの貯め達人や食費達人を見てきた私は実感している。食費節約の助っ人として、私がおすすめするのは「白物」だ。もちろん家電ではない。言葉通り、色が白い食材のことだ。

 その代表が、モヤシ、エノキダケ、豆腐、はんぺん、ちくわ。もともと価格が安く、通常品なら100円以下。しかも季節や気候で価格があまり左右されない優等生だ。さらに、下ごしらえの手間がかからず、料理の時短にもつながる。わが家の冷蔵庫には、これらがないことがないくらいだ。

 特にモヤシは、ソーセージやピーマンとともにケチャップで炒めてモヤシナポリタン、マーボ茄子ならぬマーボモヤシ、白菜がわりに鍋の常連にと大活躍。マリー・アントワネットのせりふではないが「パンがなければモヤシを食べればいいじゃない」というほど、なくてはならない存在だ。

 ちくわも愛すべき食材で、細かく刻んでひき肉料理のかさ増しに使うのがおすすめ。餃子のあんに、ちくわを刻んで加えてみたら、どことなくエビ餃子のような風味になる。衣をつけて揚げれば男性も大好きなちくわ天となり、さらに切ってネギとともにだし醤油で煮て、卵でとじれば立派な一品になる。もちろん、卵も白物だ。