「源次郎さまのいない世はつまらない」。一途な思いは信繁に届き、ついに彼の胸で抱きしめられたきり (C)NHK
「源次郎さまのいない世はつまらない」。一途な思いは信繁に届き、ついに彼の胸で抱きしめられたきり (C)NHK
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「もうこれでお仕事を終わりにしてもいいんじゃないかと」

 そして、ついに前回の49話で、きりの思いを受け止めた信繁。そんな信繁を演じている堺については、

「堺さんは、ヒット作を次々に生み出している役者さん。どういうふうに演じるのか、すごく興味があったんですが、お芝居の技術や経験値を使って、自分の知識で信繁像をきっちり作って演じる方だと思いました」

 長澤はこれまでも、病魔に倒れるヒロインを演じた『世界の中心で、愛をさけぶ』('04年)や小悪魔的な魅力を炸裂させた『モテキ』('11年)といった作品で、女優として注目を集めてきた。

「私は、運があるほうだと思います。そのふたつもそうですが、きりにおいても仲のいい女優の先輩に、“こういう役をもらえて、幸せなことだと思うよ”と言ってもらえました。三谷(幸喜)さんの脚本の力や、キャラクターを作るすごさを実感しましたし、役者同士でそう思える役と出会えることは今後、そうないと思うので、うれしかったです。

 こんなすごい役をいただいて、もうこれでお仕事を終わりにしてもいいんじゃないかと思うくらいですが(笑)、年々お芝居が楽しくなってきています」