【カレー】カレー肉は「西牛東豚」が常識!?

 日本の国民食、カレー。カレールウの最大手『ハウス食品』グループ広報IR部は、独自に行った家庭で作るカレーに関するアンケート調査について、「東京・大阪の既婚女性1529人の調査によると、東京は牛肉24%・豚肉52%、大阪は牛肉51%・豚肉31%と違いが出ています」と指摘する。

 また図表のとおり、マーケティングリサーチ会社『ドゥ・ハウス』による自宅で作るカレーに関するアンケート調査でも同様の結果がみてとれる。

※(株)ドゥ・ハウス2013年2月調査実施
※(株)ドゥ・ハウス2013年2月調査実施
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 外食カレーにも「西牛東豚」の傾向はあるのだろうか。カレーチェーン店『カレーハウスCoCo壱番屋』を全国展開する『壱番屋』広報によると、

「当店では基本のカレーソースがポークです。そこに加えるトッピングを例にあげると、ビーフカツの出数(比率)上位10位までが西日本ですね。また関西といえば牛すじ。関西限定メニューとして、牛すじ煮込みカレーがあります」

 カレー肉の東西境界線とされる三重県桑名市。地元の食品メーカー『ヤマモリ』は、『天下分け目の桑名カレー』と名付けたレトルトカレーを販売。直販新事業開発部の上野毛戸さんは、

「以前、長島町と呼ばれていた地域に木曽川と長良川が合流する地点があり、そこで牛肉と豚肉に分かれたとか。橋がなかった昔、川で食文化が分断されたそうです」

1食で2倍おいしい「天下分け目の桑名カレー」
1食で2倍おいしい「天下分け目の桑名カレー」

 カレーの東西に歴史あり。

【ポテトチップス】のり塩味はかつて東西で別ものだった

 全国の嗜好に合わせて、通年商品・地域の味など合計30種類以上のバリエーションがあるカルビーのポテトチップス。

 なかでも1976年の発売以来、シンプルな塩味にのりの香りがふわっと漂う「のりしお」は不動の人気。実は、'87年から2006年まで東西の塩分嗜好の違いに合わせた“のりしお西日本版”が製造されていた!

 広報部によると、

「'07年から、のりの風味をより楽しめる味つけにスペックを統一。そして、のりしお人気が高い東日本向けに『のり塩パンチ』を新たに発売しました。よりしっかりと、のりの味が楽しめる関東限定商品です」

カルビーのポテトチップス『のり塩パンチ』
カルビーのポテトチップス『のり塩パンチ』

 販売は関東限定だけど、のりは九州・有明産とか。