■もっと知りたい落語用語

「一番太鼓・二番太鼓・追い出し」…上から、寄席の開場、開演前、終演時に叩く太鼓を指す。それぞれ叩き方が違う。

「高座返し」…演芸の終了後、次の演芸の準備をすること。落語の場合は座布団を裏返し、「メクリ」(芸人の名前が書かれている紙)をめくる。

「中入り」…寄席での休憩時間。その手前に出る芸人のこともそう呼ぶ。

「主任」…いちばん最後に出る演者のこと。トリ。

■意外!? 落語家のフトコロ事情

「前座は寄席に出ると日当が出る。ただ1日じゅう働いていて、食事代や交通費は基本的に師匠が払ってくれて、ときには先輩にもおごってもらえるので出ていくお金は少ない。前座の間はお年玉ももらえます。

 寄席に出ると、二つ目、真打など香盤(落語家の中での序列)にそって「ワリ」と呼ばれる出演料が出ます。落語会などへの出演料の相場は、二つ目だと5万円くらいですが、大看板(大物芸人)では60万〜70万円になることも」