「役者でダメなら野垂れ死んでもいいや、って」

「物事をハッキリ言う女性が好き」撮影/佐藤靖彦
「物事をハッキリ言う女性が好き」撮影/佐藤靖彦
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 そこまで役者を続けられた理由を聞くと、演劇出身ならではの答えが。

「小劇場でやっていた人間って、基本的に食えなくてもいいという考えがあるんです。むしろ、演技だけで食べていけるほうが特別みたいな。年に3~4本舞台に出られるだけで幸せって思っていたので、日々しのいでいければいいやって感じでした

 とはいえ、昔から自分の演技に自信はあったと続ける。

「漠然とだけど、自分は優れた役者だという自信があった。理由はわからないけど、演技だけは不思議とそう思えたんです。若いころは何がいいかもわからないまま演じていて、役者でダメなら野垂れ死にしてもいいやって。勢いですね(笑)」

 プライベートでも、勢いで決めちゃうタイプですか?

去年、今の奥さんと結婚したのもそうですね。交際期間が2か月で結婚したから、勢いしかないですよ(笑)。僕は物事をハッキリ言う女性が好きなんですけど、奥さんはまさにそのタイプです

 インタビュー中も言葉が次から次へと飛び出すが、壁にぶつかったときの対処法もしゃべることと笑う。

「めちゃくちゃしゃべりますね。今なら奥さん相手にしゃべっているから、にぎやかな家庭ですよ(笑)。些細(ささい)なことでも伝えないと理解しあえないと思っているので、気になったことは何でも伝えます。例えば、みそ汁のだしはしっかり取れとか(笑)。特に夫婦生活がまだ1年目でお互いのこと知らないことも多いですしね」

 そんな奥さんと今年やりたいことを聞くと―。

奥さんは海外旅行が好きなんですけど、僕が飛行機嫌いなんですよね(笑)。今年は、このミュージカルのほか、蜷川幸雄さんの跡を引き継いだ『彩の国シェイクスピア・シリーズ』の芸術監督の舞台もあるので時間がないですけど、時間があえば連れていってあげたいと思います」

<公演情報>
ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』
〈プレビュー公演〉7月19日~7月23日
〈東京公演〉7月25日~10月1日
3月11日チケット一般発売。