【オトコ編】アッシーとかメッシーは意識もしない!

 “アッシー”は車で送り迎えをしてくれる男、“メッシー”は、ご飯をごちそうしてくれる男……。

 バブル時代は、キレイな女性に尽くすのが男の楽しみだったという。

「小ギレイにしている女性なら、たいていお抱えのアッシー&メッシーがいましたね」(U・T/パート/49歳)

 給与は右肩上がりで、明るい未来を描けたあの時代。男性たちは、キレイな女性を口説くためならいくらでも労力とお金をかけていた。

「私はアッシーとかメッシーとか意識していたわけではなく、どこかに行きたくなったら、“男を呼ぼうかな?”って感覚でした。今じゃ、車で夫や子どもの送り迎えをしてるのは私ですけどね!(怒)」(I・I/主婦/54歳)

 彼氏と、アッシーやメッシーは別もの。彼氏にはもっとハイレベルなミッションが与えられていた!?

「当時の彼氏は湘南に住んでいて、朝早く起きて自慢のスポーツカーをピカピカに磨いて、都内の私の家まで迎えに来てくれました。再び湘南に戻ってドライブを満喫。夜は都内に戻って食事。私を家まで送って、湘南に帰っていく彼。燃費の悪いスポーツカーで湘南まで2往復とは……。本当にごくろうさまです」(Y・M/パート/52歳)

バブル時代は、キレイな女性に尽くすのが男の楽しみ!
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出張みやげが“ディオール”“シャネル”

 記念日ともなると、彼氏への負荷がより一層高まる。

高級レストランで食事をして、花束とブランド品のプレゼントをもらって、赤プリ(赤坂プリンス)でお泊まり。これが私の誕生日のスタンダード。彼氏は当時、大学生でした。今、私の息子が大学生ですが、彼女にそんなことしたら激怒しますけどね」(R・Y/主婦/54歳)

 当時の女性たちの結婚観はというと……。

W浅野(浅野温子、浅野ゆう子)出演のドラマで、“悪かったわね、30で”というセリフが大流行。だから恋愛に貪欲でした。おごってくれない男は、結婚相手として失格」

 “お金をガンガン出さない相手は、自分を女として見ていない”と思っていたのだ。

デートは“財布を持たない”のが当時の私の常識でした。自販機で缶ジュースを買うのも、彼が小銭を出してくれましたから」(W・A/主婦/53歳)

 付き合っていない女性にもブランド品をプレゼントするほど、バブルの男たちは羽振りがよかったという。

「海外出張に行った男性が、同じ部署の女性全員にディオールのネイルとシャネルの口紅を買ってきていましたね。今じゃ、出張に行っても、まんじゅうすら買ってこないのに(笑)」(T・Y/会社員/54歳)

 ちなみに当時、もらったブランド品はリサイクルショップに売り飛ばされ、家計の足しにしてるとか……。金は天下の回りものですね~。