「翌年には、映画『そこのみにて光輝く』で貧しい家庭に暮らす純粋で粗暴な青年を体当たりで演じ、鬼気迫る演技で実力派俳優と認知されました」(前出・映画ライター)

 '14年には故・蜷川幸雄さんが演出した舞台『ロミオとジュリエット』で主演。大御所たちから愛されるのは、演技力はもちろんのこと、彼の人間性にもあるらしい。

10代のころから、菅田さんは監督や周囲のスタッフに対してものすごく礼儀正しかったのを覚えています。丁寧に演技指導をしてもらえたのは、いつも真剣な態度で役に臨んでいたからでしょうね」(制作会社スタッフ)

 先輩からも好かれるので、コミュニケーションを深めるうちに演技力もメキメキ向上。人当たりがいいのは、どうやら父親譲りらしい。

ビジネスコンサルタントの父に影響されて

'16年は“鬼ちゃん”のキャラで人気者に
'16年は“鬼ちゃん”のキャラで人気者に
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菅田さんのお父さんは、ビジネスコンサルタントをしている方。職業柄いろいろな業界の知り合いが多く、普段から社長さんたちの集まる食事会やパーティーによく連れていかれたそうです。

 そこで自然と社会性を身につけ、大人との接し方を覚えたんですね」(芸能プロ関係者)

 世渡り上手ということではなく、あくまでも礼儀正しさがベースにある処世術なのだ。周りの人間が応援したくなるから、活躍の場がどんどん広がっていく。

「4月からは『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)のパーソナリティーを務めます。昨年12月に単発で菅田さんのオールナイトを放送したら、リスナーからのメールが12000通も届く大反響。

 お笑いが大好きだという彼だけに、届いたメールにキレッキレの関西弁でツッコんでいました」(ラジオ局関係者)

 番組ではゲストを呼んでトークをしたいと意欲を燃やす。芸能人ではなく、洋服作りをしている友達を呼びたいと話すのが菅田らしいところ。

「菅田さんが着ているのは、いつも一風変わった服。舞台挨拶などでは、奇抜な衣装が毎回、話題になります。ミシンや裁縫が得意で、パタンナーの友人とプライベートで服作りをするほどのファッション好き。個人ブランドの立ち上げ計画が報じられたこともありましたね」(ファッション誌ライター)

 仕事ではなく、単に服が好きだからやっているのだ。