アニメやマンガが大好きなので、“腐女子”要素の入った作品があるのは知っていたんです。でも、この作品に携わったことで、いつもはテレビで流し見していたBL(ボーイズラブ)アニメを、思わず本腰入れて見てしまったりして……。ちょっと、私の中の禁断の扉を開けた気がします(笑)」

 黒髪が似合うクールビューティーな栗山千明(32)が、“憧れというより畏れ多い”と自ら表現するマンガ家役に初挑戦。『でも、結婚したいっ!~BL漫画家のこじらせ婚活記~』(フジテレビ系 4月4日・火曜夜10時~)で、男性同士の恋愛に熱中するBL好き腐女子の藤田ハルコを熱演する。

「私の中の青春は『新世紀エヴァンゲリオン』。綾波レイと渚カヲルというキャラを好きになってからアニメ全般に興味を持つようになりました。

 でも大好きなのに、絵を描くのはすごくヘタなんです(笑)。小学校のときにペンとか、マンガ家さんが使う道具を買って一生懸命に練習したんですけど上達しなくて。そういう意味でもマンガ家さんは尊敬していますし、絵を描けるようになりたいなって今でも思ってます」

 物語はこじらせ独身アラサーのハルコが、将来に不安を感じて婚活に悪戦苦闘する姿を描いたラブコメディーだ。

「結婚に焦ったりしたことがないので、いつか私もこういう気持ちになるのかなって考えさせられました。それ以前に、ご飯を一緒に食べたりとか、男性と生活することが私にできるのかなとも思うんです(笑)。

 なので、もし結婚するなら、いい距離感でお互いに好きなことをする時間を持ちつつ、家ではゆっくりゴロゴロ。たぶん猫みたいなタイプの人がいいんじゃないかと思います(笑)」

 女優として、今年は映像作品以外にも『ミッドナイト・イン・バリ~史上最悪の結婚前夜~』(9月15日~)で5年ぶりの舞台に挑戦。

「この作品でもこじらせ女子を演じさせていただくんです。私にその要素があるんですかね(笑)。これまで蜷川幸雄さん演出の舞台しか経験がなかったですし、これだけメインで出演させていただく作品は初めて。自分の体力が続くかとか不安は尽きませんが、ある意味、初舞台のような気持ちで挑戦できればと思います!」

■いよいよ春到来! 春の思い出を教えて

「地元に駅の近くからずっと続く川沿いに桜の名所があるんですよ。いつもそこを通って学校に通学したり、春はお花見していました。その土手では、10月に花火大会が開かれて、すごい人が集まるんです。私も友達と張り切って出かけたことがあったんですけど、人に酔ってしまってたどり着けず、カラオケボックスで休憩したことが……。いろいろ思い出の場所ですね(笑)」