【3】「問題が起きたら対処しよう」という考えが強い!

「疲れたら栄養ドリンクを飲んで何とかする」など、問題が起こってから対処する発想を持っていることは、問題そのものの解決から目を背けていることと同じ。“すぐやる”モードに必要なことは、「問題が起こらないようにする」という発想。できない状況になってから、「やらなきゃ!」と自分を奮い立たせるのは、誰にとっても至難のワザ。だから、その前の段階で脳を“すぐ動ける状態”にコントロールすればいいんです。

【4】SNSなど他人の情報に感化されている!

今やインスタグラムやフェイスブックなどのSNSを利用することは当たり前。ところが、これが大きな落とし穴! SNSは知人や友人とつながれる一方で、見たくもない友人たちの写真を見る機会にもなるわけです。その写真の中には、彼女たちの“イケている写真”や“何かを成し遂げた写真”も多数含まれているはず。実は、他人の「できた」を脳に見せると、「自分以外の人はどんどん達成している」と感じ、ますます自分は動けなくなってしまうのです。承認欲求のツールともいえるインスタグラムなどは、他者の「できた」アピールが激しいため、知らないうちに自分の脳に負荷をかけていることに。腰が重いときは、SNSを見ないことを心がけましょう!

【5】「私は〇〇なタイプ」と思い込んでいる!

「切羽詰まってから土壇場でやるタイプ」「せっかちなので最初に手をつけるタイプ」など、自分で自分のタイプをあてはめている人は少なくないはず。でも、そんなタイプはそもそも存在していないんです。夏休みの宿題を夏休み終了間近で終わらせていた人は、「私はギリギリになれば動ける」と思うかもしれないけど、それは自分の脳に都合のよい情報を与えているだけ。同様に「がんばらなきゃ!」と自分を追い込むこともNG。勝手に思い込んでも脳はうまく機能しないもの。いかに自分の脳を「すぐできる」ように仕向けられるかが大事なのです。

※「すぐ動けるようになる脳の使い方 4つのポイント」は次に公開する記事でご紹介します

<教えてくれたひと>
菅原洋平さん
すがわらようへい/作業療法士。ユークロニア代表。民間病院精神科を経て、国立病院機構で脳のリハビリテーションに従事。現在、ベスリクリニック(東京都千代田区)で外来を担当する傍ら、企業研修を全国で展開し、その活動はテレビや雑誌などでも注目を集める。『あなたの人生を変える睡眠の法則』(自由国民社)、『すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法』(文響社)をはじめ著書多数。