レティシア王妃(一番左)は'01年に30歳以下の優れたジャーナリストに贈られるLarra賞を受賞
レティシア王妃(一番左)は'01年に30歳以下の優れたジャーナリストに贈られるLarra賞を受賞
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 スペインへの思いが強いのは、雅子さまと初めて出会われたのが'86年に来日した同国のエレーナ王女の歓迎レセプションだったことも関係しているのかもしれない。

 そんな縁のあるスペイン王妃と雅子さまは“共通点”も多いのだという。

「レティシア王妃は国営放送の元キャスターです。“民間出身”ということもあり親しみやすく、国民からも支持を受けています」(加藤さん)

 雅子さまも民間から皇室入りし、その前は外務省で働かれていた“元キャリアウーマン”。比較的、年齢が近いことでも話が合うのだろう。

 しかも王妃は、'14年にフアン・カルロス前国王が76歳で「生前退位」したことで国王妃となったという状況も雅子さまの境遇と重なる。

「レティシア王妃とお会いしたことは、雅子さまにとっていい影響があると思います」

 そう話すのは、皇室を長年取材するジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡邉みどりさん。

雅子さまは皇后になられる日も近づいていらっしゃるので、ご自分の未来のお姿をイメージされたのかもしれないですね。今回のような宮中晩餐会のご経験を積み重ねていくことは、ご自分の自信につながると思いますよ」

 今回の訪問の際には、レティシア王妃と雅子さまの間では、こんなやりとりも。

「王妃が雅子さまに“お美しいですね。お元気そうでよかったです”と言葉をかけられたことが現地で報じられました」(細田さん)

 似た境遇の王妃からの優しい言葉に、雅子さまも勇気づけられたことだろう。

 4月8日には、学習院女子高等科に進学される愛子さま(15)の入学式が行われ、皇太子さまとともに出席された雅子さまの表情は“自信”にあふれているようだった。

 18日にはスウェーデンのヴィクトリア皇太子が来日、20日には「春の園遊会」への参列を控える雅子さま。王妃との交流を経たことで今後のお務めはしっかりと果たされていくはずだ。