アクション満載! 凝縮の人間ドラマ

 NHKの土曜ドラマが、8時15分の放送スタートにリニューアル。第1弾として登場したのが、社会派でありながらエンタメ要素も楽しめる今作。

窪田正孝と北村一輝が警備員役で初共演するドラマ『4号警備』 (c)NHK

 窪田正孝と北村一輝がバディを組み、ボディガードとして奮闘する。ドラマは1時間ものが多いが、今作は1話30分と短めの構成。しかし、須崎岳プロデューサーは、自信をみせる。

「当初は30分にすんなり収まるシンプルな筋立ても考えました。でも、内容が薄くなるのは避けたい。そこで、1時間に近いドラマの要素をあえて落とすことなく、凝縮して盛り込みました。そのかいあって、スピーディーでドラマチックな作品になっていると思います」

 番組名の“4号警備”とは、民間警備会社によるボディガード(身辺警護)。

 対象になるのは政治家や著名人などのVIPだけではない。ストーカー被害や逆恨みの嫌がらせなどに悩む一般人、いわば“普通の人々”も含まれている。また“4号警備”を行う警備員は、警察のSPではないため、逮捕の権限はないし、拳銃も手錠も持っていない。彼らにできるのは身を挺(てい)して、危険で過酷な状況下でも、全力で対象者を守り抜いていくことだけ。

 初回では、窪田演じる朝比奈準人と、北村演じる石丸賢吾がドローンに追いかけられたり、カーアクションを繰り広げたり、暴漢と格闘したりと、30分ドラマであることを忘れてしまうほど派手な展開をみせた。

 アクションは見どころのひとつで、窪田は「肉体労働なので大変です」と、感想をもらしながらも、「アクションもキャラクターを見せる芝居の一部。そこは崩さないようにやっています」と、意気込む。

 窪田と北村は、初共演ながら息の合った芝居をみせる。

「窪田さんは、今までは強烈な個性の人物に振り回される役のほうが多かったですが、朝比奈は振り回す側。一方の北村さんは、押しが強かったり切れ者だったりする役が多かったけれど、石丸は気弱な男。おふたりには、これまでにない役柄に挑戦していただいています。窪田さんも北村さんも演じることに非常に熱心で、かけあいの部分などを密に語り合ったりして、強い信頼関係が築けているのを感じますね」(須崎P、以下同)

 軽いノリの朝比奈と臆病な中年男の石丸。性格も年齢もまるで違う凸凹(でこぼこ)コンビは、まるでかみ合わないけれど、ふたりとも過去につらい経験をしているという点は一緒。彼らは“4号警備”を通して、どう変わっていくのか? さらに、毎回ゲストとして登場する警備依頼人の人間模様も見どころとなっている。