4月29日に公開される木村拓哉主演の映画『無限の住人』が、『第70回カンヌ国際映画祭』のアウト・オブ・コンペティション部門に晴れて公式選出された。

 これには木村も「招待していただけることに本当に感謝しています」と、カンヌ入りを検討しているという。

実は'07年にもキムタクは映画『HERO』で“カンヌ入り”しているんです。

 が、実際は国際映画祭とは無関係のフジテレビの自主イベントで、『西遊記』に主演していた香取慎吾と訪仏していました。今回は審査対象外ながらも正式招待されるのですから、公開への追い風になるのでは?」(テレビ局関係者)

 昨年末でSMAPが解散し、ソロとして活動している木村。先日、1月クールの主演ドラマ『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)を終えたばかりだが、今度は映画の宣伝活動と休む暇もない。

「期待された視聴率は平均14・5%(ビデオリサーチ調べ)と制作費のわりには物足りないとも。

 映画までもコケてしまったら、“キムタク”の地位が崩れかねない。それはジャニーズ事務所ともども売り込みに必死になりますよ」(同・テレビ局関係者)

 あの手この手の手法がとられている中で、目玉となったのがヒロインの杉咲花とともに3月末から全国10都市を回った舞台挨拶つき試写会だ。

映画では完成披露時、公開初日、または公開後に舞台挨拶が行われることが通常です。『HERO』2作品もそうでしたが、今回のように木村さんほどの大物が熊本、広島、新潟、仙台など普段なら対象外の地方都市部を回ることはないでしょう。

 さらに、それぞれのローカル局の独占インタビューにも応じるサービスぶり」(映画配給会社関係者)

 4月4日には熊本県の試写会に出席した木村。熊本地震から1年、被災地で炊き出し支援もしただけにその表情も感慨深げだった。

「約1年前、いろいろなことがあって。でも食いしばって踏ん張って、ここまで復興した。ローカルの結びつきがとても強いのだと思います」

 10都市宣伝キャラバンの締めくくりとして、4月19日には東京国際フォーラムで『ジャパンプレミア』が予定されている。公開までキャンペーンは続くようだ。