自分の興味の外側にあるものをやってみたい

足のネイルアートに挑戦
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「使っていた冷蔵庫を中古の家電店に引き取ってもらったんですけど、そこから新しいものが届くまでの1週間、冷蔵庫なしの生活になったんです。それで冷蔵庫を使わないような外食生活をしたんです」

 すると、常温保存できるおかずの美味しさに気づいたり、外食は太ると思い込んでいたけれど、案外そうでもないことに気づいた。

「人間ってなんでもルーティン化して、何も考えず動けるようになりたがる特性があるんですよ。僕なんかもそうなんですけど、なんでも淡々とやるタイプの人って、ルーティンを作りたがる傾向がある。でも、それには弊害があって、特にこだわりがないことなのに、それが自分のこだわりだと思ってしまったりだとか、本当に自分が好きでやっているのかわからないのに大事にしてしまうことがあるんです。

 でも、いざ紐解いてみたら、実は大したことなかったとわかったりする(笑)。それを崩すためにも、自分の興味の外側にあるものをやっていけたらと思うんです。例えば今まで1回も降りたことのない駅で降りてみるとか、習慣みたいなことを崩して何かをやるっていうのは、気づきがあるなと思いましたね

 これまで声楽やピアノを弾く姿などがテレビなどで紹介されてきましたが、今はどんなことに興味がありますか?

「実は声楽というかボイストレーニング、最近あんまりやってないんです。今は10日に1回くらいしか練習しなくなっちゃいました。楽器も、高校生のときに買った十数万円のギターを先日ついに手放しました。

 資料の整理もそうですけど、これから先やらないだろうなということ、やっても大成しないだろうなってことと次々と訣別していってるんですよ。なので、ピアノも手放しちゃいました。逆に言うと、それ以外ならやるのかなと。そういった意味ではダンスは興味ありますね。マイケル・ジャクソン的な、歌いながら踊る人への尊敬がすごく強いので(笑)」

 また、衣食住だと“住”へのこだわりが強いというお話もされていましたが?

「自分が、どこのどんな場所に住んでいるかを想像する、そういう“If(もしも)”の自分を想像する楽しさがあるんです。タワーマンションにも興味ありますし、人里離れたログハウスでコーヒーを淹れながら小説書いたりとかも面白そうです(笑)。そういうことを想像すると、今とは別の人生を生きているようで、楽しいんですよね。それは小説を書くのと共通することです」