母・坂口良子さんの死から4年、坂口杏里のとった行動は、あまりにも親不孝だった。

4月19日の深夜、交際していたホストに金を借りようとして断られ、ホテルでの写真をバラまくと脅したところを通報されて逮捕。恐喝未遂の疑いです」(スポーツ紙記者)

 金額はわずか3万円。それほど困っていたのだろうか。

「良子さんの遺産は数千万円だそう。“ママが残してくれたお金だから、手をつけないで取っておく”と言っていたんですが……」(坂口の知人)

 家族を失った彼女の寂しさを埋めることができる唯一の場所が、夜の世界だった。

「熱愛が報じられたバイきんぐの小峠(英二)さんと一緒にいるうちは安定していたようですが、彼と別れてからは、またひとりぼっち。義父の尾崎(健夫)さんも含め、相談できるような人が近くにおらず、ホストクラブに拠り所を見つけたのでは」(前出・坂口の知人)

 母のお金はホストクラブへと消え、底をついた。セクシー女優に転身した目的も、借金返済だったという。精神的に不安定だった彼女は、AV出演の誘いに乗ってしまう。

1億2000万円ほどのお金が動いたものの、本人の取り分は2000万円前後だそう。少なすぎますが、借金の相殺で引き受けたのでしょう。テレビでは脇役でも、AVでは主役。気を遣われて当たり前の現場さえ、うれしかったのでは」(AV業界関係者)

 せっかく入ったお金は再び、ホスト通いにつぎ込まれた。

彼女は大規模グループ『A』の常連。その店で指名していたホスト・Rさんには去年のツケをまだ払っておらず、出禁状態に」(前出・坂口の知人)

 お金がなくなっても、ホスト遊びをやめられない。毎晩のように姿を見せる歌舞伎町では、悪評が広まっていた。

「お気に入りのホストをほかの女の子が指名すると不機嫌に。“なんでこっちにつかないの?”と怒り、内輪では“客減らし”って呼んでました」(歌舞伎町のホスト)

 現金払いでないと店に入れてもらえなくなり、友達から飲み代を借りるように。

「お目当てを振り向かせるため、金使いが派手になりました。ふた言目には“お金貸して”と言うようになり、最近では一緒に飲む友達もいなかったのでは」(坂口の元友人)

 今回の事件で、彼女はどのような罪に問われるのだろうか。『弁護士法人・響』の徳原聖雨弁護士に話を聞いた。

今回は財物を取得したわけではないので恐喝未遂となります。恐喝行為が成立するには、一般人が恐怖を感じるかどうかがポイント。写真をバラまくと脅すのも恐喝にあたりえますが、3万円という金額で勾留されるとなると珍しいかもしれません

 坂口は4月21日の取り調べ後に釈放され、今後は在宅で取り調べに応じるという。

「報道では認めているということなので、起訴猶予という不起訴処分になる可能性も高いですね。ただし、また同様の事件を起こしたら、次は厳しい判断になるかもしれません」(徳原弁護士)

 2度と亡き母を悲しませることがあってはならない。