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 4月11日火曜日。平日の昼下がりに、事件は起きた。

 現場は茨城県つくば市のショッピングセンター。捜査関係者によると、逮捕のいきさつは次のとおりだ。

「自己の陰茎を露出していたところを警備員が目撃し、警察署に通報してきました。店内を徘徊していたわけではなく、ただ露出しながら店内に設置してある椅子に座っている状況だったそうです。下半身をすべて脱いでいるのではなく、男性器だけを露出させていたそう。捜査員が駆けつけたときも現場にいました」

 公然わいせつ容疑で現行犯逮捕されたのは、私立高校のベテラン英語教師、59歳。

 勤務先の高校の教頭は、「ただただ驚いている状況です」と困惑し、英語教諭の問題のない人柄を明かす。

「34年間勤務していますが、勤務態度はいたってまじめ。学校側がこれまで、教育的指導をしたことは1度もありません。温和で明るい性格の先生で、生徒に嫌われることもありません。持病の関係で、担任も部活の顧問もしていないし、精神的に追い詰められることもなかったと思います」

 教諭は中肉中背でごく一般的な中年男性。事件当日は、持病の定期検診のため学校を休んでいた。定期検診の結果にショックを受けたとしても、下半身を露出する動機にはなりえない。

 本人は容疑を認め、取り調べにも素直に応じているというが、

「ただ時々、何か考え込むそぶりを見せることがあります」

 と前出・捜査関係者も首をひねるばかりだ。

 先生を間近で見ていた生徒らの評判も、おおむねいい。

「優しすぎるくらい優しい。先生というより優しいおじさん」

「トラブルはゼロで、悪いウワサも聞いたことがない」

 といった学校側の高評価と類似する声がある一方で、こんな証言もあった。

「変わり者で有名な先生でした。なんて言ったらいいのかわからないけど、マイペースというか」

「バスの中でおもらしをしたり、授業に現れないで生徒が戸惑ったという話も、先輩から聞きました」

 勤務先から車で15分ほどの閑静な住宅地の一戸建てに、英語教師は家族と暮らしている。だが、その家族構成さえも、近所には知られていない。

 近隣の男性住人は、

「近所でも不思議な人として有名です。用があって訪ねて行っても出てこない。車があって自宅にいる気配があるのに、何度インターホンを押しても出てこない。引っ越して来て20年近くたつと思いますが、私は1度も顔を見たことがありません。この近所に仲のいい人はいなかったんじゃないかと思います」

 生徒が証言する“変わり者説”とリンクする評判だ。

 はたして、単純なわいせつ目的の犯行なのか。動機の解明が注目される。