前田敦子

 5月17日から開催される「第70回カンヌ国際映画祭」。今年は最高賞パルムドールを競うコンペティション部門に、河瀬直美監督の『光』、「ある視点」部門に黒沢清監督の『散歩する侵略者』が出品され、コンペ外で三池崇史監督の『無限の住人』が公式上映されるなど注目を集めている。

 『散歩する侵略者』は劇作家・前川知大氏率いる劇団イキウメの舞台を映画化した作品。主演は長澤まさみ、その夫には松田龍平、他に長谷川博己、高杉真宙、恒松祐里らが出演しているが、先日、長澤の妹役で前田敦子が出演していることが発表された。

「他にも東出昌大さんや小泉今日子さんなどのキャストが発表されましたが、前田さんは長澤まさみさん扮する主人公の妹で、物語が動き出すきっかけとなる重要な役どころです。

 前田さんは、これまでも黒沢監督や山下敦弘監督、沖田修一監督など錚々たる監督の作品に出演しています。2月にもカンヌ映画祭の常連の河瀬直美監督が手がけた、厚生労働省製作の短編映画『サポステ』にも主演するなど引っ張りだこです」

 こう話すのは映画関係者だ。

 昨年はドラマ『毒島ゆり子のせきらら日記』(TBS系)に主演したが、今年も『就活家族』(テレビ朝日系)やスペシャルドラマ『LEADERS II』、6月に公開される熊切和嘉監督の最新作『MUKOKU 武曲』、先の『散歩する~』、さらに今冬公開の映画『探偵はBARにいる3』にも立て続けに出演するなど、オファーが後を絶たない状態だ。
 
『探偵は~』ではヒロインが北川景子さんで、前田さんは脇役でした。この時は、前田さんは自分の扱いに不満を抱いて火花を散らしていたそうですが、今回の『散歩~』では主演の長澤さんより、“大物”ぽかったようですよ(笑い)。

 セリフを覚えてこないことも少なくなく、NGを出しても笑ってごまかすとか……。全ては自分を中心に回ってるという感じで、まだまだ気分はセンターなのかも」(スポーツ紙記者)

 ネット上では、その演技力を疑問視する書き込みもあるが「とにかく監督や演出家の評判がいい」(芸能関係者)という。

ブス会の高畑充希、池松壮亮、柄本時生らとの付き合い方をみても分かりますが、相手の懐に自然に入り込むというか、そういうしなやかなところが演出家にとっては魅力の一つなのかもしれませんね」(同)

 前田の主演作品がカンヌで上映される日も遠くなさそうだ。