小栗&西島、規格外の練習によるアクションは圧巻

 毎回、登場する派手なアクションは大きな見どころ。初回では、爆弾を抱える犯人もろとも、新幹線から川に飛び込むシーンが話題になった。

「日本での放送に先駆け、フランス・カンヌで毎年、開催される国際映像コンテンツ見本市『MIPTV』では、今回、初めて企画された『アジアワールドプレミア』の第1作目として上映されたのですが、スピード感のあるアクションシーンが評判で、(映像を)早回ししていないことに、とても驚かれました」(笠置CP、以下同)

(C)フジテレビ
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 小栗と西島は1年半以上前から身体作りやアクション練習に取り組んで撮影に臨んだ。小栗、西島だけでなく、特捜班メンバーを演じる田中哲司、野間口徹、新木優子らキャストもドラマの撮影日とは別に設けられた50日にも及んだアクション練習をこなしたという。

「それぞれの出演者がどういうアクションをするのか、事前に専属のアクションチームによる“完成形”をビデオに撮って、見ていただきました。出演者のみなさんには、その完成形ができるまで、特訓してもらいました。

 小栗君は、この先の物語で大がかりなアクションがあるのですが、撮影翌日に、“昨日、交通事故に遭ったのか?”と思うほど、体力を消耗したようです」

スカッとはしない石を投げた池の波紋

見終わった後、ある意味スカッとするドラマではありません。たとえて言うなら、池に石をポンと投げ、波紋が広がっていくような作品です。何を感じるか、どう思うか。こう見てほしいというものはありませんので、自由に受け止めていただければ」

 予定調和もハッピーエンドもない異色作だけに、唸ったり、考えさせられたりすることも。

「稲見や田丸、特捜班のメンバーは全員、経歴に傷を持つ身です。彼らがひとつになっていく様子や日本を守るというのはどういうことか苦悩する姿も描いています。1話完結なので、今からでも十分に楽しんでいただけると思います」

稲見(写真上)と田丸(同下)は、冷静かつ確実に被疑者を制圧し、危機を回避する(C)フジテレビ
稲見(写真上)と田丸(同下)は、冷静かつ確実に被疑者を制圧し、危機を回避する(C)フジテレビ