仕事の習慣

■怒りが込み上げてきたら深呼吸

※厚生労働省「健康日本21(第二次)」の資料より作成
※厚生労働省「健康日本21(第二次)」の資料より作成
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 深呼吸すると心が落ち着きますが、カーッとしたときこそ深呼吸を。ゆっくりとした呼吸を数回繰り返すことで、興奮神経である交感神経の緊張が解け、脳の戦闘モードも落ち着きを取り戻す。深呼吸する習慣をつけると、負の感情が込み上げてきても、コントロールができるようになる(北條先生)。

■ストレスがたまったら森林浴を

 忙しいとき、ストレスがたまってきたときは樹木の多い公園で散策を。過剰に分泌されたストレスホルモンが減り、副交感神経が優位になるので、血圧や心拍数が正常に戻ったり、免疫力を上げる効果がある(北條先生)。

■いつもと違う道を歩く

 同じ動作をしていると脳は活性化しない。ときどき少し遠回りをしてみよう。いろいろな発見があり、脳も活発に働きます。会議があるときなど、少し早起きして、ひとつ手前の駅から会社まで歩いてみると、いいアイデアが生まれたりすることも(北條先生)。

■満員電車でミントのガムを噛む

 満員電車は、押されたり、足を踏まれたり、ストレスがたまる。そんなときはミントのガムが有効で、5分以上噛むことでストレスが軽減できるという報告がある。試してみて(北條先生)

■机の上は頭の中と同じ

 机の上がごちゃごちゃで、いつも探し物をしている人がいる。こういう人は、頭の中もきっとごちゃごちゃになっているはず。仕事の効率化を図るには重要なものとそうでないものとを見分ける能力が必要で、仕事ができるか否かは机に現れるといっても過言ではない。机の上を整理してスッキリさせると、頭の中もスッキリしますよ(北條先生)

<プロフィール>
北條元治(ほうじょう・もとはる)◎東海大学医学部非常勤講師、形成外科医、医学博士、(株)セルバンク代表、RDクリニック顧問。弘前大学医学部卒業後、ペンシルベニア大学医学部で培養皮膚を研究。2005年に日本初となる「肌の再生医療」の専門医としてRDクリニックの開設に携わる。テレビ出演、セミナーなど幅広く活躍中。著書に『最高のビジネスパフォーマンスを実現する101の習慣』(秀和システム刊/1400円+税)。

松井宏夫(まつい・ひろお)◎医学ジャーナリスト。医学ジャーナリスト協会副会長、東邦大学医学部客員教授。中央大学卒業、『週刊サンケイ』の記者などを経て医学ジャーナリストとして独立。最先端医療やがん医療を精力的に取材。TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』の月曜8時枠にレギュラー出演中。朝日放送『みんなの家庭の医学』の監修も。著書に『長生き「できる人」と「できない人」の習慣』(明日香出版社刊/1400円+税)。