やれることをやり続けるのが健康道

北條 病院に勤務していると、いろんな患者さんがいて、糖尿予備軍なのに放置していたり、何か変だとわかっていても放置している健康意識の低い人がいる。そういう人は生活習慣病になったり、心筋梗塞やがんで命を縮めてしまう。逆に健康意識が高い人は病気を予防できる。当たり前のことです。

松井宏夫先生の著書『長生き「できる人」と「できない人」の習慣』(明日香出版社刊)。40種類に及ぶ生活習慣の秘訣を医学データに基づいて紹介。無理せず健康でいられる習慣がよくわかる。※週刊女性PRIMEの記事中にある書影をクリックするとAmazonの紹介ページにとびます。
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松井 BMI=体重(kg)÷身長(m)×身長(m)が25以上で、高血圧や糖尿病などがある、あるいは腹囲が女性では90cm以上なら肥満症という立派な病気。病気なのだからやせなければいけない。ただし1か月で5キロ以上やせるとリバンドすることが多い。1か月で1キロから2キロやせれば1年で10キロ以上はやせられる。僕は10年で8キロやせましたが、無理をせずに続けることが、健康になる唯一の道だと思います。

北條 腹八分目で、バランスのよい食事をして、運動をして、タバコは吸わない。そうした健康のための本質を知って、コツコツと続けていく。これが大切です。

■北條先生の習慣
・腹八分目(昔から言われているが、内臓に負担をかけない)
・自分が基準(自分が快適かどうかで判断していく)
・梅肉エキス(お腹の調子がよくなる)

■松井さんの習慣
・22時就寝、4時半起床(健康にいいのは6時間~8時間。睡眠時間は削りません)
・彩り豊かな食事(丼飯のような一品だけの料理は避ける)
・年に1キロやせれば10年で10キロ減(つらいダイエットは続かず結果が出ない)

<プロフィール>
北條元治(ほうじょう・もとはる)◎東海大学医学部非常勤講師、形成外科医、医学博士、(株)セルバンク代表、RDクリニック顧問。弘前大学医学部卒業後、ペンシルベニア大学医学部で培養皮膚を研究。2005年に日本初となる「肌の再生医療」の専門医としてRDクリニックの開設に携わる。テレビ出演、セミナーなど幅広く活躍中。著書に『最高のビジネスパフォーマンスを実現する101の習慣』(秀和システム刊/1400円+税)。

松井宏夫(まつい・ひろお)◎医学ジャーナリスト。医学ジャーナリスト協会副会長、東邦大学医学部客員教授。中央大学卒業、『週刊サンケイ』の記者などを経て医学ジャーナリストとして独立。最先端医療やがん医療を精力的に取材。TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』の月曜8時枠にレギュラー出演中。朝日放送『みんなの家庭の医学』の監修も。著書に『長生き「できる人」と「できない人」の習慣』(明日香出版社刊/1400円+税)。