野菜ジュースは野菜の代わりにならない?

 忙しい毎日を送るビジネスマン。なかなか、しっかりと野菜をとれる時間をとるのは難しいですよね。そんなときに、よく野菜ジュースを利用する人も多いと思います。

 コンビニでは、「1日分の野菜がとれる」「緑黄色野菜がとれる」「○○種類の野菜がとれる」など、さまざまなコピーの野菜ジュースが並んでいますね。健康に気を遣う人は、このような野菜ジュースをよく飲んでいるようです。

 このように、野菜ジュースは手軽で便利ですが、本当に野菜の代わりになるのかというとそうではありません。それでは、どのような栄養素が野菜には含まれていて、野菜ジュースには含まれていないのでしょうか。

野菜ジュースではビタミンCが十分にとれない

 野菜には含まれていて、野菜ジュースにはあまり含まれていない栄養素の一つが、「ビタミンC」です。野菜ジュースではβ-カロテンという、免疫力や視力にかかわるビタミンが比較的しっかりとることができるのですが、ビタミンCはあまり含まれていません。野菜ジュースだけでなく、100%果汁ジュースも、ビタミンCの含有量は少ないのです。

当記事は「BUSINESSLIFE」(運営:ビジネスライフ)の提供記事です

 これは、ほとんどの野菜ジュースや100%果汁ジュースが濃縮還元という方法でつくられているからです。ビタミンCは、加熱によって壊れてしまいやすい成分です。濃縮還元という方法では、野菜や果物を加熱して水分を蒸発させ、ペースト状にしたものに水を足すことで、野菜ジュースや100%果汁ジュースがつくられているので、ビタミンCの量が減少するというわけです。

 ビタミンCは、コルチゾールという抗ストレスホルモンの生成にかかわっているため、ストレスの多い人は、体内でビタミンCの消費が多くなります。日常的に、野菜の代わりに野菜ジュースを飲んでいる人は、ビタミンCの摂取量が十分でないことが考えられなんとなくだるい、朝起きるのがつらいなど、不調に陥りやすくなります。